行き場のない詩たち

@381

夏の夜

ころころ転がる石ころを

一つ、また一つ拾って、

あなたに投げつける


――その前に


お馴染みの瓦礫の山に積んでしまう


いつかこれが崩れるときは、

そのときは、一緒にしのうね


そう言って君と笑いあった

夏の夜は、きっとこの世界で

一番美しかった

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