第8話 憧れへの応援コメント
久保も軽くあしらうことで、梢というキャラの立ち位置がすんなり入ってきた
渋く、どことなく根無草を思わせる、自分好みのキャラクターに出会えた
作者からの返信
>自分好みのキャラクターに出会えた
嬉しいです。好まれる人物でなければならない理由はないのですが、只々嬉しいです。
編集済
第15話 僕と久保さんに残されたものへの応援コメント
ご返信ありがとうございます。
僕は勝手にこう思うわけなんですがね……創作と取っ組み合いをつづけてゆくかぎり、朔之さんの筆力はこれからぐんぐん伸びていくでしょう。まさにあの評論第五話で述べておられた「筆力」の意味においてですね。自分の想念に的確に形を与える能力。本作では「得体のしれない・内側から小突き回してくる不安」として、すべての場面の中心で、独楽のように求心的に廻転していたものにも、これからはたやすく名前を付けられるようになってくるんじゃないか。的確な輪郭線を与えられるようになるんじゃないか。
早晩、モヤモヤしたまま終わりを迎えることはなくなり、明晰にすぎる世界が描けるようになる。
すると今度は、そのモヤモヤを懐かしむようになったりするんですよね、これが。モヤモヤしてる方が、言葉がそのモヤモヤに追い縋ろうとして、しかしまたしても空を摑んで、をくりかえしているうちに文章に伸びが出てきて……筆力がこれから上がってくると、言葉が摑みたいものをガッと摑んでしまって、「あれ、もう摑んじゃったよ」ってなって、結果伸びが出てこなくなったりします。
ごく若い頃書いた物は、作家が物を書く上での動機をすでに全的に内包している場合があります。上がった筆力でもって、朔之さんもこれから本作の主題にもっと的確な表現を与えたいと思って、回帰してくる場合があるんじゃないか。あるいは何度も、ちがった形で。無茶苦茶な構成・文体・登場人物より成立っている本作には、朔之さんの生にとって根源的な部分が露出しており、後年これよりももっと巧みな表現を与えられるようになっても、本作の無茶苦茶な構成・文体・登場人物が醸し出している独特のみずみずしさは、上がった筆力では複製不可能になっていることでしょう。そういう意味で、僕はこの作品を大切になさることが、今後のために望ましいと思いました。まっことに老婆心ながら……
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誤字脱字の報告です。矢印の先はあくまで提案ですよ。
2
ライターに火の灯る音がした→ライターに火を点す音がした
4
さまざまな要因が奇して重なり→さまざまな要因が奇しくも重なって
5
永遠と流れていた→延々と流れていた
背を持たれている→背を凭れている
揃いに揃って→揃いも揃って
6
みるみるとその顔が増えて→みるみる(みるまに)その顔が増えて
7
引き出しに閉まっていた→引き出しに仕舞(蔵)っていた
8
深緑な回遊式庭園→深緑の回遊式庭園
恍惚な気持にさせた→恍惚とした(恍惚たる)気持にさせた
10
すべて見抜かされてしまった→すべて見抜かれて(見透かされて)しまった
15
リアリスティックを感じさせる→リアリティ(リアリズム)を感じさせる
16
風になびかれている後ろ髪→風になびいている(梳られている)後ろ髪
作者からの返信
たしかに、筆力の伸びに停滞を感じたことは一度もないです。自慢ではないですが、書けば書くほど上達を感じますし、石原晋のように創作が自分を苦しめることもなかったです。
でも「今だからこそ書ける作品」を生み出すよう心掛けていて、それを大事にされている朝尾さんは、純粋に「分かっている人」なのだと思いました。
中学時代、とても親しかった国語の先生が言うには「昔は書けたものが、今では書き方も分からない」そうです。
生きた年数がまったく違うけど、それでも共感する部分があります。
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誤字脱字の報告、ありがとうございます。自分では幾ら見直しても気付けないので、本当にありがたいです。
編集済
最終話 僕が生きた軌跡への応援コメント
はじめまして。朝尾と言います。
Wordに40字×16行で起こしてから、見開き2頁に印字、冊子にして拝読しました。まだざっと一周しただけですけど、面白かったです。
僕は第一印象として「若いなぁ」と感じました。僕ならたぶん、初手から心理分析をやらかして、石原晋の苦悩の輪郭線を描いてしまうことに汲々とするでしょう。そこをはっきりさせてから話を進めますけど、本作は苦悩の輪郭がぼかされたままであります。一周読んだだけじゃ、石原晋が何と取っ組み合っているのか、正体がつかめません。二周目読んで見ますけど……それは読者の僕だけじゃなくって、晋自身にもわかっていないからこそ、彼はやみくもに腕をぶんぶん振り回して、並べてあった大切な花瓶を壊してしまう――好意的な他者を突き放してしまう。苦悩の輪郭線を描けないがゆえの蹉跌の連続。
こりゃ実にフレッシュで、若さにあふれております。眩しいです。
画家だけに。たぶん言葉で輪郭線をすっと引けてしまったら、彼は画家じゃありえんのでしょう。画家の内面を文章によって表現するというパラドックスですね。
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第13話から三人称が「僕」目線に反転してしまってますけど、これは意図的なんですかね。ちょっと気になりました。
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僕ラヴクラフト読んだことないんで、無性にラヴクラフトが読んで見たくなりました。たぶん本作にも色濃い翳を落としてますよねきっと。
作者からの返信
しっかりお読み頂けて嬉しいです。
「苦悩の輪郭線」とは、なかなかに的を射た表現だと思います。
石原晋は、おそらく僕自身なのでしょう。彼の過ごしてきた環境とは違うけど、当時は「どうしようもない不安」みたいなのが常にありました。
芥川龍之介になぞらえるのもなんですけど、「ぼんやりとした不安」というのは、まさにこのことではないだろうか……。
そして少しでも、不安の原因を知りたくて『人間という騙し絵』を書き始めました。
僕は画家でもなければ、詩人や小説家でもありません。根っからの哲学者だと自己認識しています。
紛れもなく文章を愛していますが、「考える行為」のほうが気質なのでしょう。だから、(僕の思う)一般的な小説よりも無茶苦茶な構成・文体・登場人物のバックグラウンドになりました。
書き始めて、悩みに悩んで、結局最後までモヤモヤしたまま終わりを迎えました。
と気付けば、1人語りになっていましたね。
第13話から三人称に変わったのは、意図的で、考え抜いた結果です。『第8話 憧れ』にて、その手がかりみたいなものがあります(ほかにも幾らかありますが、2周目で大体分かると思います)。
さらに文体の雰囲気も、少しずつ変化していくのが、この物語ならではの特徴ですね。
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あとがきも公開しますので、よろしければ、もう少しお付き合いくださると幸いです。
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>僕ラヴクラフト読んだことないんで、〜〜たぶん本作にも色濃い翳を落としてますよねきっと。
たぶん、そうだと思います。
1番好きな小説家がラヴクラフトなので、岐阜県文芸祭を受賞した「アウトサイダー」という短編小説でも、ラヴクラフトを布教しています。
本当にラヴクラフトが好きなので、同じ作品でも訳者が違うなら購読してますね(本当にどうでもいいですけど、怪奇小説系の訳者は平井呈一が1番好きです)。
第3話 陶酔への応援コメント
若いやつに酒は勧めない、といいつつも酒をなみなみと注ぐ。
ここに、痺れた。
人間、酒でなくとも、なにかに酔ってなきゃやってられない。
そういう生き方を、この久保はしてきたのだろうか。
若いやつはただがむしゃらにやればいい。ただ、いずれどうしようもなく酔いたくなったら、この酒の味を思い出せ。
と言っているような一杯。
勝手な妄想してすみません。
続きも読ませてもらいます。
作者からの返信
そこまで読み取って頂けて、作者としては嬉しい限りです。
この物語の続きを読んでもらえれば、久保の言葉に、幾らか真実味を見出せると思います。
p.s.
本日最終話、明日あとがきを公開して完結するため、もうすぐ一気にお読みいただけます。もしよろしければ、ブックマークをお願いします。
第4話 天邪鬼への応援コメント
とにかく秀逸な文章表現に舌を巻いちゃいました!
心理描写が丁寧ですね
わたくしの作品もご覧いただきたいくらいです
作者からの返信
ありがとうございます。繰り返し推敲しているので、文章に目をつけていただけて嬉しいです。
第8話 憧れへの応援コメント
文体が何処かレトロでありつつも、目が文字列を追う際の摩擦がなく、心地よく読めると感じました。これ以降石原がどのように絵や己と向き合ってゆくのか非常に興味深いです。
作者からの返信
まずは8話まで読んでいただき、ありがとうございます。
石原が変化していくにつれ、文体が彼に合わせたものになっているため、そういう楽しみ方もしてくださると嬉しいです。
第1話 夜に移りゆくへの応援コメント
石原と春花のかみ合わないやり取りが小気味よくてクセになる。
口論すらこの店の名物って面白い。
作者からの返信
ありがとうございます!
特に冒頭は力を入れているので、クセになると言っていただけて嬉しいです。
第1話 夜に移りゆくへの応援コメント
読ませていただきました。
対話の部分の読んでいるだけで自分もその場にいるような気分になりました!
もう少し読み進めて紹介させていただきます!
作者からの返信
読んでいただき、ありがとうございます。
冒頭で臨場感を出したかったので、「自分もその場にいるような気分」と言っていただけて嬉しいです。
第3話 陶酔への応援コメント
倫理を専攻しているものとしてアウフヘーベン等の倫理用語が出てくると楽しく読めますね。
弁証法などむつかしい言葉を文章に違和感なく織り交ぜられるなんてとても興味深いです。
作者からの返信
読んでいただき、ありがとうございます。
これは中学時代――色々な辞書を読むのにハマっていたのですが――に書いた小説です。
おそらく当時、辞書で「カッコいい言葉出た!」と思って、冒頭に取り入れただけなので、今となっては苦笑してしまいます……。