第22話 己の正義のため
詳しい話を聞いた俺は困惑した。
「なあリュミエール、聞いた限り少し君たちが攻撃的だと思うんだが……」
そう言うとリュミエールは静かにため息をした。
「その意見は分かります。しかし神の中でもルールはあるのです。それを破ったのならば天罰を、それが私達のルールなのです」
「なるほどな」
確かに度が過ぎれば起こるのもしょうがないなと納得した。
「ただ一ついいか?」
「はい、どうぞ」
「俺にこんな大役はやっぱり無理だとおもう、俺はただの人間だし君たちが言う愚かな人類といえるものだ」
そう言った瞬間ふっとリュミエールの顔が近づいた。
俺の唇に柔らかい物が触れ、何処か優しい香りがふっとした。
「……リュミエール?!」
「これでも無理だと言いますか?」
「貴方には私が付いています。誰よりも強い私が。だから信じてください。」
そういうリュミエールの目は少し潤んでいた。
少し悩んだあと俺は重い口を開けた。
「分かった……頑張ってみるよ」
「本当ですか!やはり貴方を頼って良かったです」
そう言うとリュミエールは嬉しそうにし、背中から羽根を広げた。
「お、おい!羽根がでてるって!バレちゃうって!」
「良いんですよ!今日は色々と話せてスッキリしましたから!」
リュミエールは俺を持ち上げてベットへと運んでいった。
「まてまて!何なにをして……むぐっ!」
リュミエールに前みたいな格好で羽根と腕で抱きしめられてしまった。
「明日から色々と大変になりそうなので甘やかせてあげます」
そういいリュミエールは幸せそうに寝たのであった。
……リュミエールの胸意外とあるんだな。
元自衛官が異世界で軍を任された件について しろぐ @saa_roog
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