レモンのパウンドケーキ
宜野座と又吉と仲村は石畳の道を歩きながら話していた。
又吉は素足にい草のサンダルを履いていた。
西田センからレモンのパウンドケーキを作れと言われた又吉は宜野座の食べていたあるお菓子を思い出す。
又吉「宜野座、あんたが食べてた雪塩さんどって何処で買えんの?」
宜野座「那覇空港とか那覇のお土産屋さんでだ。お前、まさかそれ作るのか?」
又吉「は?作れるわけないっしょ。西田センがレモンのパウンドケーキ作りなさいって私に命令しよったんだよ!」
又吉の隣にいる仲村も納得がいかないという顔をする。
仲村「又吉先輩、パウンドケーキ自体作ったことありませんよね………」
又吉「だよね!この際だから仲村さん作ってよ!」
仲村「いえ、私も作れません………」
夏風が又吉のサラサラの髪を靡かせる。
季節はもうすっかり夏だ。
蝉の声が静寂を破るかのように。
ミーンミーン。
又吉「セミ、うるさい!あとこの暑さなんとかして!宜野座っ!」
無理難題を言ってくる又吉を宜野座は無視する。
宜野座「仲村、雪塩さんど食うか?」
仲村「いえ。私、さっき……アイス食べたんで」
宜野座「そうか」
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