ワイワイ

部室で調理部員達が夏の暑さを忘れるために話し合っていた。

宜野座と又吉の後輩男子である知念キョーヘイがある提案をする。

知念「先輩達、夏なんで怪談しましょう」

宜野座「怪談?お前、やんばるの森でみんなで合宿した時、確か怖い話してたな」

又吉「は?怪談とか私、苦手なんだけど………」

仲村「私もです………」 

知念「俺らが住んでる本部は北部じゃないすっか。名護とか今帰仁村とかも山地が多くて有名でしょう。それに山とか田んぼの近くって落武者の霊が出るって噂があるんすよ」

知念の怪談に耳を傾ける又吉が額に汗する。

又吉「なんか急にリアルで怖いんだけど………」

落武者といえばガレッジセールのゴリの落武者を思い出す。

落武者は確かに遭遇したらとても怖い。

知念「俺のじいちゃんが本土の田舎で暮らしてた時に落武者の霊見たって言ってましたよ。ホントかどうか知らんけど」

又吉と仲村が悲鳴を上げる。

恐怖で鳥肌が立つ。

又吉「マジでやめてっ!怖すぎるんだけど………!」

仲村「又吉先輩、怖くて夜眠れません…………!」

宜野座「脅かすなっ!知念!このスカポンタンッ!」

知念「すんません…………」

知念は宜野座にひどく説教された。

それ以後、知念は怪談するのを止めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る