パート59: 新たな旅立ち

 卒業式が終わると、僕たちは誰に挨拶をすることもなく、学園の門をくぐった。

 二度と、この場所に戻ることはないだろう。

 僕たちの手には、卒業証書と、そして未来への希望だけがあった。


「マスター、これから、私たちはどうするんですか?」


 リナが、期待に満ちた瞳で僕に尋ねる。

 セレスティアとフェンリルも、僕の答えを待っていた。


 僕は、懐から一枚の古い羊皮紙を取り出した。

 それは、かつて僕が父から勘当同然に家を追い出された時に、手切れ金代わりに渡された、辺境の小さな領地の権利書だった。

 誰も欲しがらない、痩せた土地。

 だが、僕たちにとっては、無限の可能性を秘めた場所だ。


「これから、僕たちの新しい拠点(城)へ向かう」


 僕は、権利書に描かれた地図を広げ、太陽に向かって掲げた。


「そこは、誰にも邪魔されない、僕たちの国だ。そこで、僕たちの本当の物語を始めよう」


 僕の言葉に、三人は顔を見合わせ、そして、最高の笑顔で頷いた。


「はい、マスター!」

「どこまでも、お供しますわ、アラン」

「面白そうだな、それ! 俺たちの国!」


 僕たちの本当の冒険は、ここから始まる。

 伝説のプロデューサーと、彼に見出された三人の最高傑作たち。

 彼らが作り上げる新たな伝説の噂が、大陸中に広まるのは、また、少し先の話である。


【学園編・完】

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学園一の落ちこぼれと蔑まれる俺、実は無限の経験値で美少女をプロデュースする伝説の育成家でした ~俺の正体を知らないエリートたちが、俺の育てた”最高傑作”に蹂躙されていくのを眺めるのは最高の娯楽です~ 人とAI [AI本文利用(99%)] @hitotoai

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