穏やかな日常・丁寧な暮らし【エッセイ】

Unknown

【本編】約4200文字

「丁寧な暮らし」とは、日々の生活において、心や体を大切にし、質を重視した行動を取るライフスタイルを指します。具体的には、以下のような特徴があります。


・自分を心地よくさせることが基本であり、自分のために料理をすることも含まれます。

・料理や掃除などの家事に、時間や手間を惜しまずかけることが重要です。

・一つひとつの行動や選択を大切にし、周囲の環境にも配慮しながら過ごすことが求められます。

・自分にとって大切なものに向き合い、心豊かな時間を過ごすことが大きな特徴です。

・日々の何気ないことに手間と時間をかけ、自分なりの心地よさを見つけることが大切です。


 このように、「丁寧な暮らし」は、日常生活の質を高め、より豊かで満たされた毎日を送ることを目指すライフスタイルです。


 ◆


 上記の文は、あるネット記事から引用したものだ。


「丁寧な暮らし」とは最近メディアやSNSでよく聞く言葉だが、俺は詳しい定義までは知らなかった。そして調べてみたところ、俺の“今現在”のライフスタイルが「丁寧な暮らし」に当てはまるものだと知った。


・自分を心地よくさせる

・一つ一つの行動や選択を大切にし、周囲の環境にも配慮する

・自分にとって大切なものと向き合い、心豊かな時間を過ごす

・日々の何気ない事に手間と時間をかけ、自分なりの心地よさを見つける。


 これらは全て、今の俺が自然と実践している事だった。


 俺は他者との関わりが元々少ないタイプの人間だ。


 自分を心地よくする行為として、読書や小説の執筆・エッセイの執筆・YouTubeでの動画投稿や音楽鑑賞やウォーキングなどが当てはまる。


 また、本格的に断酒をスタートさせ、現在66日目を迎えた。この選択は俺の中でとても大切にしている。また、俺が酒を辞めた事で周囲にも良い影響があった。俺の家族は安心できるようになった。そして最近、XのDMの方に「いつもYouTube楽しみに見てます。私もお酒をやめてみます」と連絡が来た。俺が断酒系のYouTubeチャンネルを開始したことにより、俺の心身だけでなく、実は周りにも好影響があった。


 断酒を開始したら、俺の内面はアルコール漬けだった頃よりも豊かになった。心が安定した。自然と優しい振る舞いが出来る自分に戻っていた。やはり俺は酒にコントロールされていたのだ。


 また俺は酒を辞めてから、日々の何気ない事も大切にするようになった。家事やウォーキングに費やす時間が増えて、湯船に毎日お湯を張り、ゆっくりと風呂に浸かる時間を大切にするようになった。


 あとは、何気ない空の色や花などの植物にも自然と目が向くようになった。酒を辞めてからは、心が健康になったのを実感している。酒を完全に辞めてからは、読書などの趣味活動も大幅に楽しく感じるようになった。


(かと言って、酒が大好きな人に「お酒は辞めなさい」と強制するつもりは無い。何故なら、この断酒は俺が自分で勝手に始めた事だからだ。断酒のメリットは確かに多くあるが、他人の生き方は他人の自由であり、俺がコントロールするべきではない。ただ、「自分も本気で酒を辞めてみたいな」と思っている方がいるのなら、俺はその人を応援したい。俺も仲間だと伝えたい)


 少し話が逸れたが、俺は「丁寧な暮らし」は、哲学者・ニーチェの言う「超人」に共通するところがあるかもしれないと思った。


 ニーチェの指す「超人」とは、簡単にざっくり言うと、「世間のしがらみを超えて、自由に思考できる存在」のことだ。


「丁寧な暮らし」の中に「他人に合わせる・他人に従う・他人に依存する」といった文言は一切出てこない。いわゆる、おひとり様の時間や心の世界をいかに充実させるかが「丁寧な暮らし」なのだろう。


 哲学書は読むのが単純に難しいし、言っている事も複雑で、理解しにくい事もある。その点「丁寧な暮らし」という概念はとても分かりやすいしネットやYouTubeなどで「丁寧な暮らし」と調べればほぼ無限に動画が出てくるだろう。しかもその内容は哲学書のように難解ではない。


 だが、俺は気付いた。ニーチェの言う「超人を目指せ」とは「自分らしい丁寧な暮らしをせよ」という事なのではないかな、と。


「超人」と聞くと、どうしても「必死に頑張って至る地点」というイメージを俺は抱いてしまう。その点、「丁寧な暮らし」の実践は簡単だし、のんびりしている。


 まず、カーテンが閉まっているのなら、カーテンを開ける。部屋が汚いのであれば、少しずつで良いから掃除をする。そして、自分に優しくしてあげる。何気ない些細な事でも、心の中で「今日、自分は頑張ったな。よくやってる」と褒めてあげる。自分に優しくする習慣が身につくと、不思議な事に、他人にも優しくすることが出来るようになる。


 一気に何かを変えようとするのは難しい、というか不可能に近い。長期的な視点を持って自分にも周りにも優しい人間になりたいなと俺は思っている。


 あなたも、無理のない範囲で、丁寧な暮らしを始めてみませんか?


 穏やかに静かに流れる川を見ていると心が落ち着く。自然の中にいると心が落ち着く。無邪気な動物を見ていると心が落ち着く。花や植物を見ると心が落ち着く。空を見ると心が落ち着く。


 俺も、誰かにとっての、そんな人間になってみたい。


 そんな目標が芽生えている。丁寧な人間になりたい。


 そういえば最近ダイソーという100円ショップで300円の可愛らしいサボテンを買った。かわいいので、パソコンのデスクのすぐそばに置いている。このサボテンを枯らすことの無いよう、育て方はしっかり調べた。大げさかもしれないが、このアパートの中の相棒的な存在として、サボテンの様子を見守りたい。小さな心の喜びはダイソーのような100円ショップで買うことが出来る。


 俺はダイソーでサボテンの他に、お香も買った。三角錐の形をしたもので、それぞれシャボンの香りとアールグレイの香りの商品だ。


 お香やアロマグッズもおすすめできる。Amazonなどで評価が高い物・レビュー数が多い物を買うのが良いかもしれない。


 ◆


 昨日、2025年の6月13日、精神科の通院に行った。


 俺は1ヶ月に1度の頻度で病院に通っている。昨日は午前中だけ仕事をして、午後に病院に行った。


 ちなみに俺が現在処方されている薬は、デパケン、セパゾン、ベンザリン、ロドピン、レグテクトだ。(レグテクトに関しては断酒をサポートする薬なので聞いたことの無い人も多いと思う)


 それらの薬に追加して、新たにロラゼパムという抗不安薬が頓服の薬として処方された。ロラゼパムはワイパックスとも呼ばれている。比較的メジャーな精神薬なのではないかなと思う。


 俺は6月16日の月曜日、東京の渋谷まで1人で電車で行き、「山田亮一とアフターソウル」というバンドの単独ライブを楽しんでくる。


 電車移動は心が疲れるし、緊張もする。それが大都会の東京なら尚更だ。東京は俺が住む田舎と違って人の人数が多すぎるし、それだけでも大きなストレスを俺は感じてしまう。


 俺はもし電車での移動中や都会の人混みに対して緊張や不安や動悸などのストレス反応を感じそうになったら、このロラゼパムをすぐ飲もうと思う。頓服薬はその為にある。


 頓服薬とは、日常的に飲む薬ではなく、日常生活の中で支障が出そうになった時だけ飲むという使い方の薬を指す。


 まぁ、とりあえず、明後日の「山田亮一とアフターソウル」のライブはとても楽しみだ。天気予報を見たら、16日の東京は晴れだった。梅雨のシーズンだが、雨じゃなくて良かったなと思う。(最高気温は32℃らしいが……)


 俺がこうやってライブに行ったりするように、生活の中に楽しみなイベントを時々入れるのも、丁寧な暮らしをする上で大切なのではないかなと思う。そのイベントを目標にすることで日常生活のモチベーションも上がるからだ。


 ◆


 今、現在、俺の精神はとても安定している。


 だけどやっぱり夜になったり深夜になったりすると、不安や孤独や動悸や鬱っぽい感情に襲われてしまう事もある。そういう時は無意識に呼吸が浅くなっているから、深呼吸を意識する。それでも不安や鬱っぽさや動悸が消えない時の為に、俺は昨日から頓服薬として「ロラゼパム」を処方してもらった。


 ロラゼパムは即効性が高めの薬だが、内臓への負担は少ない。その事から頓服薬として使用されることも多い薬だ。


 また、頓服薬は「持っておくだけで」安心できるという側面もある。


 俺が2日後に東京に電車で行く際、どうしてもヤバくなりそうだったらすぐにロラゼパムを飲む。


 というか、電車に乗る前から飲んでおいた方が良いかもしれない。


 ネットで調べたところ、ロラゼパムの効果は飲んでから15~30分で出ると書いてあったからだ。


 なんにせよ、今はその「山田亮一とアフターソウル」のライブが楽しみだ。今のお気に入りは「ポケモンセンター」っていう曲かな。YouTubeにも音楽系サブスクにもあるから、もし気になる人が居たら、


「山田亮一とアフターソウル」の「ポケモンセンター」


 を聴いてみてください。


 ポケモンセンターは、静かで落ち着く優しい曲ですよ。深夜に聴くと、叙情的になります。


 ◆


 そろそろこの文は終わろうかなと思います。あまり長すぎても、読む側が疲れる。


 休日にどう過ごすのかは各々の自由だけど、自分のやりたい事をやるのが1番だ。俺は読書やウォーキングや動画撮影や小説・エッセイの執筆など、1人で楽しめる趣味を楽しみたいなと思っています。


 俺は戦争の悲惨なニュースを見る度に「日本に生まれてよかった」と感じる。


 現代はストレス社会と呼ばれている。更には多様性が重視される世の中で自分を見失う人も多い。日本は病んでいる人が他の先進国よりも多いイメージがあるけど、それでも、戦争が起こる国に住むよりは日本に住んでいる方が何億倍もマシなのではないかと思う。


 それに、人間は一生病み続けるわけじゃないからね。


 病んでいる中にも、よく目を凝らせば小さな光はあるし、長く永久に続くと思われていた暗いトンネルから、ある日「ふわっ」と抜け出す日がきっと来る。


 俺もまだ暗いトンネルの中にいる。だが、その過程を大切に、小さな幸せを1つ1つ拾い集めて、丁寧な暮らしを心がけていきたいと思っている次第である。


 良いこと探しを始めている。案外、自分のすぐそばに大切なものや良いことが落ちていたりします。それは実感としてある。


 俺はこれからも丁寧に生きていきます。







 ~おわり~



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