「美しさ」というものの持つ意味。
芸術でも所作でも文章でも、「美しい」は色々なものに成立する。
美しい、というものは直接「心」に響くものなので、頭で考えるより先に「良いもの」だと感じられるのが特徴だということ。
本作は「頭で考えてようやく伝わる『理屈』」というものと、「瞬間的に心に響いてくる『美しさ』」というものを綺麗に対比してくれています。
普段、自分たちがどのように物事を受け入れ、そして評価しているか。そういう心のメカニズムなどを改めて見直させられることにもなりました。
「美しさ」の対比となっている「理屈」にすら、「美しい理屈」というものがある。それは人を笑わせもするし感心させもする。
どんなものでもやりようによっては、人の心を動かせるようにもなるのかもしれない。普段から色々な「美しさ」に触れるようにして、自分の生み出す様々なものに「美しさ」を持たせられるようにしたい。
そんな風に前向きな気持ちになれる作品でした。