斜陽フォール

日雇い労働人 寂しい茶封筒を夕暮れに溶かし

その日の為に綺麗に着飾って金と引き換えに消費

歓楽街の裏 ごみ溜めみたいな喑路 人生みたい

真っ当な職に就けと言われる やれたらやってる


朝方のホームは酒臭い 酔いと枯れた月見草

それぞれの人生 詰め込んで走る始発

宛ら檻に閉じ込められた僕等 望んでも無い

明日には支払いが待ってる 過ちの


快速走る高架下 そこを走る僕らは鈍行

夢なんか卒業文集に忘れた 日に焼けた看板

望まない先の出会い あいつ来月結婚するってよ

ああそうかい お幸せに


混雑のホームに光るナイフ 誰でもいい早く殺る

虚像映る あれは過去の自分 踏ん斬る数秒

散文 書くは牢獄 地獄へウェルカム

とか書き殴ってる空想 憂さ晴らしのポエム

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