第24話 正体はまさか......!?
ガン
「ひぃ!」
「ぎゃあああ!!」
「うお!」
ドアの方から大きな音がした。その音の後にパチッという音が聞こえて、電気がついた。
「うわ、眩し」
さっきまで暗い場所にいたこともあって、いきなり明るくなると目がチカチカする。さっきまで音がしていたドアの方を見ると、そこにいたのは......
「小春? なんでいるの?」
そこにいたのは、申し訳なさそうな顔をしている小春がいた。電気がついたこともあって、ユウちゃんが唸り声をあげた。
「うーん」
ゆっくりと起き上がるユウちゃんに将太くんが優しく手を添えた。うわぁ、将太くんの行動が王子様すぎる!
ユウちゃんが起きたことに小春が気づいたのか、素早くユウちゃんの方に駆け寄ってきた。
「ごめんなさい! まさか気絶するとは思わなくて、本当にごめんなさい!」
勢いよく謝る小春にユウちゃんは困惑していた。そっか、よく考えてみれば初対面だもんね。
「ユウちゃん、キャンプに途中から合流する予定の小春! 同じ学校に通ってるんだ! 小春、こっちはユウちゃんで、隣でユウちゃんの手を握っているのは、将太くんね!」
私の言葉にユウちゃんは頬がほんのり紅くなった。将太くんも顔を真っ赤にさせて、繋いでいる手を素早く離した。
「え、もしかしてこの二人、付き合ってたりしてるの?」
おお!! 小春もやっぱり気になるよね!!
私が話している隣にいた光瑠は、気まずそうに小春に挨拶をした。
「お、久しぶりです」
「あ、どうも」
まあ、あんなことがあれば、そういう反応にもなるよね......(気になる人は『“覗き”は犯罪です!!!』を読んでね⭐︎)
小春の発言で顔を真っ赤にさせている二人が否定した。
「「いえ、別にそんな関係じゃないです」」
見事にハモってる!! しかも、将太くんが丁寧な口調になっているし、これでハモるなんて! 本当に可愛い後輩ができたものだよ!
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