掌編小説 まとめ

深月 唯

海光

無情な毎日へ、君は、碧の光と共に、私と目を合わせながら降りる。

私のこころへ手を触れて、闇を消し去るは天使の如く。

見開く私の目は真白。

まるで、真暗な深海にひっそりと棲む魚。

盲いた私では今更何も分からぬが、ただただ、君は綺麗で暖かい。

君のしなやかな手を握り、歩く。

この感触はきっと砂浜。

私の躯に触れた水は、ほんのりと暖かな気がした。

ふと、手が離れる。

探したが、何も居ない。

嗚呼、まさか、君は死んだ私の娘。

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