第31話 ゴールデンシアター 第三回収録

 先週、約束したナオのお墓参りの時間の連絡があったのは、月曜日だった。

 火曜日は午後3時までに「グリル天月」に来て欲しいと天月コウからメール連絡が来た。

 ラジオ番組の収録は午後1時には終わるだろうから問題ないと返信した。


 火曜日になり、2回目の収録日になった。

 予定通り午前10時前に神戸の放送局に到着した。局の入り口で受付を済ませ、関係者入口からスタジオへと向かった。


 スタジオのドアを開けると、先週と同じように、すでに漆原ユミと谷口ディレクターが準備をしていた。「おはようございます!」と、東動が声をかけると、二人は笑顔で振り返った。


「あ、東動さん、おはようございます!今日もよろしくお願いします」と、漆原ユミは少し緊張した面持ちながらも、明るく挨拶を返してくれた。

「おはようございます、東動さん。時間ぴったりですね」と、谷口ディレクターもにこやかに言った。

「今日はいよいよ番組の本放送開始日になりますね。なんだかドキドキしますね。三回目は前回と一緒の構成にしましたが、四回目の収録は少し変えて、リスナーからの神戸近隣のバワースポットに関する情報を募集したいと思います。」と、2人と台本を見ながら説明する。


 谷口ディレクター: 第三回も楽しい番組にしましょう。では、収録始めます。

(番組開始のジングルが流れ出す。)


 漆原ユミ: 皆さん、こんばんは!そして、おはようございます!こんにちは!

 いつでも、この番組を聴いてくださっているあなたに、たくさんのラッキーが舞い込みますように!漆原ユミの『ゴールデンシアター』、第三幕の開幕です!


 漆原ユミの「ゴールデンシアター」は「ゴールド全買取り」の提供でお送りします。


 ~ラジオCM略~


(活気のある拍手のSE)

 

 漆原ユミ: さあ、先週に引き続き、今週もこの方と一緒にお届けします!東動君、今週もよろしくお願いします!

 東動(少し落ち着いたトーンで): 皆さん、こんばんは。東動裕方です。今週も漆原さんと一緒に、皆さんに楽しんでいただけるような時間をお届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 漆原ユミ: 東動君、この番組も三回目、今週も頼りにしてますよ!さあ、今日はどんな話題からいきましょうか?何か、東動君は今週どんな事がありました?

 東動: そうですね、第二回の放送で芸人の「只見誠二」さんが本を出版するらしいというニュースをお伝えしましたが、只見さんに確認したら、実は本ではなく、オーディオブックという形式でタイトルは『深夜零時の囁き - 魅惑の語りが誘う恐怖体験 -只見誠二実話系怪談集』というもので、只見さんご本人の朗読を収録したものとなるそうです。リリース予定日は、来月の中旬頃を予定しているとの事です。詳細はわかり次第お伝えしたいと思います。

 漆原ルミ: それは、只見さんファンの方は嬉しい情報ですね。私が聞いたところによるとファンの方は只見さんの事を「只見先生」と呼んでいるそうですよ。

 東動: 私も知らなかったのですが、アニメの声優や海外映画の吹替えもされているそうです(先生という言葉にドキッとしてしまった)。

 漆原ユミ: 東動君が知らなかったのは意外ですね。

 東動: 父親がアメリカに転勤になり、自分も一緒について行ったので英語はそれなりに分かるんです。それで、映画は吹替え版では観ないんで知らなかったんです。アニメは知りませんでした。

 漆原ユミ: エッ!、東動君ってアメリカに住んでたんですか?、初耳なんですけど!

 東動: 日本に住んでいれば英語は話しませんからね(笑)。

 漆原ユミ: 確かにそうですね(笑) 。では、CMです。


 ~ラジオCM略~


 漆原ユミ: 続いては… 東道さん、面白い話はありますか?

 東動: そうですね… 実は先日、漆原さんも出演された事がある、お笑いライブの出演者達も参加した飲み会があったのですが、そこで、お笑いに対しての熱い思いなんかを皆んなで話してたら改めて思う事があったんですよね…

(二人のお笑いについてフリートークがしばらく続く)

 谷口ディレクター(マイクを通して): お二人のお笑いの考えは十分に伝わりました! ありがとうございます。それでは、コーナー募集の告知をして、今週の「ユミのイチオシ」のコーナーに行きましょうか。

 漆原ユミ: あっという間にお別れの時間となってしまいましたね。東動君、今日もあっという間でしたね!

 東動: 本当にそうですね。楽しい時間はすぐに過ぎてしまいます。

 漆原ユミ: 今週も、色々な話題でお届けしてきましたが、皆さん、楽しんでいただけましたでしょうか?

 東動: そうですね。そして、皆さんお待ちかねのネタコーナー、「あなたの周りの名探偵コナン」と「〇〇王に俺はなる」、そして「もし只見さんが本を出すとしたら、どんな内容か?」への投稿も、引き続きお待ちしております!

 漆原ユミ: はい!採用された方には、番組特製『ゴールデンステッカー』をプレゼントしますので、どしどしお送りください!宛先は、番組ホームページをご覧ください。おハガキでも受け付けていますよ!

 漆原ユミ: さあ、それでは皆さん、今日もお付き合いいただき本当にありがとうございました!最後に、今日の「ユミのイチオシ」の曲をお届けして、お別れとしたいと思います。今週の曲は、BEGINで「島人ぬ宝」 です。故郷を思う温かい気持ちと、何気ない日常にこそ宝物があるというメッセージが、この神戸の街の風景にも重なるような気がして選びました。ぜひ、ゆっくりと聴いてください。


(曲が流れる)


 漆原ユミ: さあ、番組もエンディングのお時間となりました。来週も、皆さんの疲れを吹き飛ばすような、楽しい時間をお届けしたいと思いますので、ぜひ聴いてくださいね。

 東動: 皆さん、お相手は東動裕方でした。

 漆原ユミ: そして、開運芸人の漆原ユミでした!また来週!

(番組エンディングの音楽がフェードインしてくる)

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