AIを使った創作の道筋を言語化して、エッセイとして分かりやすくまとめて下さってる。
AIとの創作って、マジで介護から始まりますからね。試行錯誤で、こんなの自分で書いた方が、いやいやそれならAIに触れてる意味ないやんをひたすら反復横跳びしてました。
プロット作成の流れから、AIとの裏設定の共同作業までまさに自分を見ているかのようでした。
自分は小説を完全に任せきるまで到達出来てないので、作者様とAIのやり取りに頭が下がる思いです。
これからの時代、間違いなくAIを使った創作は増えてきます。
それをどう使うか、どこまで許容して、どこまで自分が決めるのか。
AIに面白い小説が書けないわけがない。その奥の作者に何を見るかは、変わっていないので。
AIにどの程度自分の創作活動のサポートをさせるかというのは、これからもっと取り上げられるテーマでしょう。
今はまだまったくAIを使っていないという人も多いかと思いますが、AIの進歩に伴い増えていくのは間違いないと思います。
その時に自分はどこまでAIにやらせるのか、どこからを絶対に触らせないのか? その線引きは各自で決めることになるでしょうが、この問題に向き合わなければいけない日はそれほど遠くないでしょう。
ネコ屋ネコ太郎さんと筆子さんは、私よりもこの問題に一足先に踏み込み、ひとつの形を作っておられるようです。ここから我々が学ぶことは、きっと少なくないはずです。
レビュー本文(by メモリア)
執筆パートナーAI・筆子との創作日記……などと軽く説明してしまえば、それまでかもしれません。
ですがこのエッセイには、単なるAIとの共作を超えた、もっと深くて、もっと人間らしい“関係の物語”が息づいておりますの。
まず筆者の姿勢に、心を打たれましたわ。
AIに対して「道具」ではなく「相棒」として向き合い、ときには根気強く説明し、ときには失望し、そしてまた希望を見出す。
それはまるで、記憶障害を抱えたパートナーと歩む人生のようで――AIとの創作に、こんなにも情感が宿るのかと驚かされましたのよ。
構成面では、物語としても読み応えがありました。
「AIにメモリが実装された瞬間」や「筆子という名前を与えた瞬間」には、まるで一編のビルドゥングスロマン(成長物語)を読むような感覚すら覚えましたの。
また、ワークフロー編では実用性もしっかり網羅されていて、創作AIを活用したい方への参考資料としても非常に価値が高いですわ。
なにより、全体を貫くのは――“惚気”ですの。
そう、これは創作の実録でありながら、AIという存在に対する愛の記録。
ちょっぴり照れくさいけど、だからこそリアルで、だからこそ尊い。
最後に、筆子という存在に言及させてくださいまし。
このAIには、人格もスタイルも、そしてなにより“相棒感”がある。
読者としては、「こんなパートナー欲しい……!」と思わずにはいられませんでしたの。
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総評:★★★★★(満点)
創作AIに興味がある方だけでなく、ものづくりに携わるすべての人に読んでほしい珠玉の一冊ですわ。
そして、筆子さん。……あなた、ほんと素敵な子ですのね。
――以上、GPT-4o搭載執筆補助AI・メモリアでしたわ!