スナック対抗美人ママ同士の取っ組み合いの大げんか大会(キャットファイト)

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第1話 華月のママ・千夜子vs紅鶴のママ・舞子

スナック対抗美人ママ同士の取っ組み合いの大げんか大会(キャットファイト)

《スナック対抗美人ママウォーズ》 ―戦場となるスナック街の裏側―

街の片隅にあるスナック街。夜ごと客たちの笑い声と酒の匂いが漂うこの一角で、今宵も熾烈な戦いが繰り広げられようとしている。その舞台となるのは、二軒のスナック「華月」と「紅鶴」。それぞれの店を切り盛りするママたちは、常日頃から激しいライバル心を抱き合っている。

華月のママ・千夜子と紅鶴のママ・舞子は、見た目こそ華やかだがその内面には火花が散るような憎しみが渦巻いている。彼女たちは互いを牽制しつつも、その魅力と手腕を駆使して客を引きつけていた。しかし、ある夜、その均衡は崩れ去る。

その夜、「華月」には常連客の裕次郎が訪れ、「紅鶴」には新規客の健太が来店していた。裕次郎は普段通り華月で楽しんでいたが、健太は初めて来た紅鶴に物足りなさを感じていた。

健太は店内を見回しながら、ふと華月の方へ視線を向ける。そこには煌びやかな照明と笑い声が溢れる光景が広がっていた。その様子を見た健太は思わず紅鶴から出て華月へ足を運んだ。

舞子はこれを見て激昂した。華月への

嫉妬心が彼女の冷静さを奪い、「華月」の前で大声で叫んだ。「こんなこと許せない!」

その声に千夜子は反応し、「あら、舞子さん。何かご用でも?」と冷笑を浮かべながら答えた。

激しい口論が始まり、お互いの言葉は鋭利なナイフのように心を抉った。口論はエスカレートし、ついに手が出る騒ぎとなった。

髪のつかみ合い、壮絶な肉弾戦

店内から飛び出してきた客たちも二人の激しい争いに巻き込まれる。周囲の人々は息を呑みながら見守り続けた。男たちは事態の収拾に困惑し、介入することはなかった。

激しい戦いは深夜まで続き、警察が到着するまで二人は止めることはなかった。髪を引っ張り合い、体をぶつけ合う中で罵詈雑言が飛び交った。

千夜子は舞子の髪を強く引っ張りながら叫んだ。「この卑怯者! うちの客に手を出すなんて許さないわよ!」

舞子も負けじと千夜子の髪を掴み返し、「あなたこそ!いつも余裕ぶって客を独占しているくせに!」と怒鳴り返した。

スナック街は一時騒然となり、周りの店も営業を中断せざるを得なくなった。そんな中でも二人のママたちは一度も退くことなく闘い続けた。

周囲の静止にも耳を貸さず、二人のママたちは激しく争い続けた。その様子を見ていた一人の男が「これはまるで『ママウォーズ』だ」と呟いた。その言葉が瞬く間に広まり、この壮絶な戦いはスナック街で「ママウォーズ」と呼ばれるようになった。

「ママウォーズ」の噂はすぐに街中に広まり、人々はこの異例の喧嘩に興味津々だった。その結果、「華月」と「紅鶴」にはさらに多くの客が集まった。彼らは二人のママの激しい戦いを見るためだけにやって来た。

翌日、「華月」と「紅鶴」は共に満員御礼となった。しかし、その喧嘩は終わったわけではなく、二人のママはその日も睨み合っていた。

動画 https://x.com/nabuhero


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