先輩に憧れて

@nanako2350

第1話初対面

緊張で胸が張り裂けそうな思いで、アテンド担当の山本さんの話を聞きながら相槌を取っている私は、話半分以上も緊張のせいで話が聞けずにいる。

何故緊張しているかというと、契約社員試験に合格をし今日が現場での出勤初日な私は、緊張のあまりどこか上の空で山本さんの話を聞いている。

山本さんがある程度は研修をしてくれ、現場での稼働となる。

研修したからとはいえ、接客業で家電を売る仕事は始めてなためなかなかの緊張が私を襲ってくる。

山本さんからある程度、売り場のルールなどを教えてもらいあとは現場の先輩に教えてもらう流れらしい。

教えてくれる先輩は匠先輩というらしい。

優しかったらいいなと思いつつ匠先輩が来るまで売り場になにがあるかの確認をこめて頭にどこにあるかを叩き込む。

そうこうしているうちに、匠先輩が出勤してきたので山本さんが匠先輩に私をアテンドし挨拶を軽く済ませる。

ちなみに私の名前は松井詩織と言う。

山本さんはそそくさと匠先輩に引き継ぎをし仕事がほかにあるからと帰っていかれ少し不安な気持ちでいっぱいな私である。

匠先輩が私を売り場の方々に挨拶まわりを兼ねてアテンドしてくださり一通り挨拶まわりは終わったため少し気持ちが楽になり、朝に比べると気が楽になった私は、匠先輩に厳しく指導をしてほしいとお願いをした。

匠先輩は目をまんまるにしてこんな向上心のある子初めて見たと驚きを隠せずにいた。

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