忘却の旅路

チャトラ

第1話 大切な記憶

ノアはこの街(オブルア)に住む女子高校生。

この街の人々は、とても優しくて、街は綺麗で、治安はよくて、すごく良い街です。


しかし人々は「忘却の霧」を恐れていました。

忘却の霧とはこの街に伝わる言い伝え、都市伝説のような物。


この霧に触れたものは「大切な記憶を徐々に失う」

そう言われている。


作り話かも知れない。


でも、誰だって大切な記憶な記憶を失うのは怖い。


さらにこの街は霧がよく出る。それもあって、この話は恐れられていました。



ある日の帰り道。ノアは街に発生している霧を見つけた。


その霧は明らかに異質。

色も 雰囲気も 広がり方も何もかもが異常だったのです。


ノアは逃げます。

「あれが、忘却の霧? でもあれって作り話じゃ?!」


しかし、ノアが霧から逃れる事は出来ませんでした。

霧にのまれたノアは気を失ってしまいました。

あれは忘却の霧。実在したのです。


目を覚ましたノア。彼女は霧にのまれ、それが忘却の霧だった事に気が付きます。

しかし、自分の家の場所が分からなくなります。


その時は霧に触れなかった人たちに聞いて、なんとか家まで辿り着きました。


ノアはこれから自分の身に何が起こるのか、不安で仕方ありませんでしたが、就寝時間になると、自分のベッドで眠りにつきます。


目が覚めると謎の空間にいたノア。

突然の事で戸惑っていると、一人の少年がノアに近づ来ます。


少年はノアに話しかけます


「はじめまして。ノアさん。

 私は『記憶の案内人』という者です。

 ここは『記憶の領域』という場所です。あなたは      今、夢の中です。

 忘却の霧に触れたのなら、いずれ全ての記憶を失いますよ。  

 そうなる前に、記憶の領域を冒険して、記憶の喪失を止めるのです!」


大切な記憶を失わないために、ノアは記憶の案内人と、夢の中で「記憶の領域」を旅することになりました。


これは、自身の大切な記憶を守るために、夢の中で冒険をする少女の物語



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