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氷雪 雨
ごめn。きりyあま。
僕はその夜も、モニターの前にいた。
窓の外では、外灯の灯りがぼんやりと淡く光っている。
部屋の中を、モニターの明かりがじんわりと照らしていた。
タブを開いては消し、また開いては消す。そんなことを繰り返しながら、今は掲示板の過去ログを眺めている。
──くだらない。
そう思い、時計に目をやった。深夜二時。
そろそろ寝よう。
明日は大事な会議がある。いや、もう今日か。
そんなことを考えながら、掲示板のタブを閉じようとカーソルを動かした、そのときだった。
《通知》
相原:「ごめn。きりyあま。おれはimくぁらaちにiくよ、
http://access-denied.org/403.html」
……何だこれ?
相原から届いたメッセージは、誤字だらけだった。
そこには怪しげなURLが貼られている。
どうしたんだ、あいつ……?
そう思いながら、僕は特になにも考えずにURLをクリックした。
タブが切り替わり、一瞬、白く点滅する。
その直後、画面は真っ黒になった。
画面いっぱいに、白く大きな文字が浮かび上がる。
それを見た瞬間、思わず目を疑った。
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