2025/7/21 海水浴
#文披31題 海水浴
気がつけば、水たまりは足元まで広がっていた。
セミの抜け殻は、砂のようにじゃりじゃりと細かく砕かれていた。
じっとりとした熱さ、遠くから波の音が聞こえる。
泳げないから浮き輪に捕まって、ずっと太陽をにらんでいた。
僕は波にのまれる前に部屋から飛び出した。
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