雲と針鼠と百物語

芒雲 紘真

第零首 僕は明日が見たかった。

風吹かば 向かうは暦 秋の空

振り返らんは 人の常かな


人の明日は、人の今日から生まれる。

未来とはたくさんの明日が連なって出来ている。

喜びも後悔も全て受け入れて。


タイムリープなんてのは、そんな明日に希望を抱けない

今日を生きているものに訪れるものだと思った。

そんな都合のいいわけが無いと日々を生きてきた。

僕は明日、彼女と結婚式を挙げる。

紆余曲折あったが、明日が1番幸せな日だ。


そんな最高の日の目覚めで、まさか。。


【守りたい未来と避けたい今日。何を選ぶ?】

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