第5話 書いてみる 脚本の簡単な決まりについて
映像の場合⋯脚本を執筆する
小説の場合⋯作品を書く
それぞれに決まりがあります。
ここでは脚本の決まりを簡単にご紹介します。
映像作品では目安として400字詰め原稿用紙1枚=1分の上映時間がかかると考えられています。
脚本の決まり
・梗概を書く
物語の流れをあらすじとしてまとめます。
・登場人物表をつける
・主役
・準主役
・脇役
・エキストラ
の順に並べて書きます。
1人ずつ、名前(年齢) 職業訓練や身分について書いておきます。
・柱(はしら)を立てる
・ト書きは書き出しのますを3字下げて書く
・セリフの前に人物の名前を書く
・柱(はしら)を立てる
〇を書いてそのあとに場所・時間を書きます。これが柱です。
(例)
〇公園
などとします。
昼の場合は表記を省きます。
朝・夕・夜は時間帯を記載しておきます。
(例)
〇公園・朝
だと、朝の時間帯の公園だと指定されます。
〇公園
だと、日中の日が昇っている時間帯の公園だと理解されます。
少しでも場所が変わったらそのつど、柱を立てます。柱を立てる前には1行を空けておきます。
(例)
同じ建物の中で場所が変わったとき
〇山田家・居間・夜
ソファーにかけている山田太郎。ピンポーン、とインターホンの音が鳴る。
山田「あれ?だれだろう?」
〇同・玄関・夜
玄関のたたきでサンダルを履く山田。
山田「はい」
玄関の鍵をはずし、ドアノブに手をかけてドアを開ける山田。
同じ建物の中で移動した場合などは、『同・〇〇』としてその場所を書きます。
・ト書きは書き出しのますを3字下げて書く
ト書きには場所の様子や人物の行動、服装など目に見えるものを書きます。
目に見える映像にすることができない感情はそのまま書くことができません。
(例)△書いても映像にできない例
うれしい、かなしい、怒っている、など。
→目に見える形に置き換えて書けばよい
〇笑う、泣く、にらみつける、など具体的な行動を記す。
・ト書きを書くときの注意
必ず、主語となる人物名を入れる。
だれの行動かわかるように、すべての文章に主語となる人物名を入れておきましょう。
ト書きの書き出しを下げる理由とは?
作品の制作スタッフが読みやすいため。
映像作品はたくさんのスタッフが関わるため、どの部分が情景や場所の様子、人物の服装を書いているのか、各担当者にわかりやすいようにト書きの書き出しを下げてわかりやすくしています。
・セリフの前に人物の名前を書く
人物の名前のあとにかぎかっこをつけてセリフを書きます。
かぎかっこの前の。はつけません。
「〜。」とはせず、
「〜」として、省きます。
人物の表記は、男性は名字、女性は名前で書くことが慣例になっているようです。
(例)
山田太郎なら、
山田「こんにちは」
山田花子なら、
花子「こんにちは」
などといったかたちです。
長い名前の場合は3字まで書いて以下を略します。
(例)クリスティーナなら、
クリス「こんにちは」
のような形です。
・時間経過をあらわすとき
×××をつけると作中の時間経過があらわせます。
(例)
〇公園
ベンチに座っている山田太郎。
山田「空が青いなあ⋯⋯」
空を見上げる山田。
×××
ベンチに座って、目を閉じている山田。山田、目を開き、顔を上げて、
山田「しまった、寝てしまった⋯⋯!!」
※昼から夜、夜から朝など大幅に時間帯が変わるときには×××は使わず、新しい柱を立てなおして書きます。
参考リンク
https://kyakuhonkakikata.com/rulesofscreenplay
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