【CVC(集合的虚像創作)】亡神の箱庭【フレーバーテキスト】

@izo-nagakuwana

地上人の視点で見る世界の歴史(生成AI:教養プログラム(人類保護プログラム))

 歴史について


 現在に至るまでの歴史は大きく分けて神代、先史時代、現時代に分類される


・神代


 神々の時代。

 『混沌より生まれた始祖の神が堕ち、肢体は腐り溶け海となり、骨は大地となった。

 そして、霊が高く昇り溶けて広がり天となった。

 大地にはコケがむし、草木が生い茂り、神々と妖精が生まれ、そして、獣と蟲が産まれ、大地は糧となり、また苗床となった。

 草木と神々と妖精と獣と蟲が地に満ち、大気には魔力が充満していた。』(神代紀より抜粋)

 現時代同様に高濃度の魔力による天変地異が発生していた痕跡が各地の地層から散見されている。

 こうした魔力による天変地異は各地の生態系を不条理に破壊していった。

 しかし、破壊された生態系は長い年月をかけて新たな環境が芽生えることで結果的に豊かな生態系が育まれることになった。


 この時代の人類は神々や妖精と共存し、純血の人間は神との子孫エルフ、妖精との子孫ノームという亜人種を生み出した。


 神々は天空神と大地母神率いる旧世代と太陽神と月神である新世代が戦争を引き起こす。

 そして、太陽神ら新世代が勝利し、大地を平定した。


・先史時代


 太陽神ら新世代による世界の統治が始まる。

 主神である太陽神は積極的な大地への干渉を避けた。

 そして、大地の支配を純血の人間に代行を任せると、神々は天に昇り大地から去っていった。


 そして、人類は大地の支配権を巡って争いを始めた。

 純血の人間、エルフ、ノームは種族間の抗争を開始する。


 一方で、それぞれの社会の中で階級社会を生み出し、やがて被差別階級を生み出すことになる。

 そうして、エルフからはダークエルフ、ノームからはゴブリンが生まれるようになる。


 やがて、種族間の混血が進み、人間とエルフの混血であるハーフエルフ、人間とノームの混血であるホビット、エルフとノームの子供である、ハイエルフなどが生まれる。


 さらに時代が下ると魔界からやって来るコボルトとゴブリンの間にオークが生まれるようになり、オークとエルフの間にドワーフが生まれる。


 このように2万年にも及ぶ先史時代の中で様々な種族が生まれ、争いを繰り返し、同盟や商業的発展、社会制度の発達、社会システムの崩壊などを繰り返しながら文明を発達させていった。


 こうして人類が多種多様な種族と社会を生み出し繁栄していく中、大気中の魔力は徐々に枯渇していった。


 大気中の魔力が薄くなっていく原因は不明で、魔力をエネルギー源としていた妖精達は徐々に生息域を縮小させていく。


 さらに、魔力を用いた魔法を得意としていたエルフ系の種族やノーム系の種族の戦略的な優位性は急速に弱まっていく。


 一方で、魔力の濃度が薄まることで天変地異の頻度と規模も縮小していく。

 これにより、天変地異による農業の不安定化の要因が減り、食料生産が安定化していき、人口が増加していく。

 

 そして、亜人種の勃興と台頭によって支配権を失っていた純血の人間種は、魔力減少を期に混沌の大地において人類の調和と平定を目指す。


 人間は自らの持つ金属の製錬技術や加工技術を、恵まれた体格を持つドワーフ達に伝授し、重工業を発展させた。

 また、高度で精密な技術力を持つホビット達に協力を依頼し、精密機器の製造を行い、機械技術を発展させていく。

 さらに、エルフやノームたちに受け継がれてきた魔法技術を機械技術に取り入れることで原始的な魔道具を生み出した。

 こうして、火を起こす、食品を冷蔵する、物を乗せて運搬するなど、魔道具は種族を問わず日用品に取り入れられるようになった。

 

 この原始的な魔道具の急速な進化と発達を後押しし、それらの生産体制を管理支配することで人間は人類の中で社会的地位を確立していくことになった。


 人間が生み出した魔道具は依然として減少を続ける大気中の魔力をエネルギー源としていたため、大気中の魔力は急速に加速していった。

 しかし、地下深くに眠る魔力結晶が発掘されるようになり、魔力源として活用されるようになる。

 人類の伝承上に存在する龍の姿に似た化石とともに発掘される魔力結晶を動力として、魔道具は飛躍的な進歩を遂げていくことになる。

 すると、大地の魔力濃度は急速に回復していった。

 大気中の魔力濃度は先史時代初期の頃まで回復し、大地には再び天変地異が頻発するようになった。

 魔道具によって文明を発達させた人類は地上の住処を徐々に失っていくことになる。

 文明の放棄を迫られた人類はエルフたちの森とドワーフ達の地下坑道に着想を得て、巨大な人工山脈と地下都市の建設を模索する。

 人工山脈の内部に多層構造の都市を作ることで居住面積を大幅に増やし、立体構造を活かしてリソースの循環を実現する。

 

 このようにして先史時代の人類は地下都市を生み出し、その中で暮らすようになった。



・現時代

 今も多くの人類が地下都市で暮らしている。

 魔術的な都市機能の拡張は各所に異空間を作り出し、あるいは別の空間との接続点を作り出すことで、実質的に無限の空間を獲得した。

 地下都市の人類は今も都市内の機能を拡張したり、領有権を主張し、覇を競っている。

 一方で、地下都市の暮らしから離れた人類たちが天変地異の頻発する地上で暮らしている。

 彼らは地上に残されたかつての文明の痕跡を再利用したり、地下都市からやって来る人類を通じて資源を融通してもらうことで生活を営んでいる。

 基本的に小人数での集落を形成し、天変地異を回避しながら生活をしている。


 現時代の人類にとって、歴史とは体系的な時間の奔流ではなく、先史時代の異物に残された断片的な情報の羅列である。


 そして、彼らの思い描く理想の姿こそが、彼らにとっての正しい歴史である。

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