第15話 竜の心臓

 帰りの道中でリックに言われた。


「なあ、エミリー。そろそろ俺とパーティ組んでもいいんじゃないの」


 リックには危ないところを助けてもらったし、組んでもいい相手かも?


「わかった!リックと組むよ!これからよろしくね!」

「よし!これで俺は無敵だ!よろしくな!」


 その後、ギルドで手続きをして、アタシはDランクになった。オークを倒せるんだからもっと上でもいいって言われたんだけど、規則で一つずつしか上げられないんだってさ。宿屋に泊まって次の日、アタシはギルドに来ていた。


「よう、エミリー。今日はどうする?パーティ名はどうする?」


 リックと待ち合わせしていたのだ。パーティ名?何でもいいと思うけど…。


「何でもいいよ。リックが決めて」

「じゃあ竜の心臓なんてどうだ?」

「ちょっとキモイけどそれでいいよ」

「よし、受付でパーティ登録だ!」


 アタシとリックは竜の心臓という名のパーティになった。反対した方がよかったかな?


「さて、これからどうする?」

「何か依頼でも受けよっか。謎の奇病の治療依頼なんてどうかな?貴族様の依頼だ」

「よし、それを受けよう。でもそれだと俺暇だな」

「リックはアタシの護衛だよ」


 アタシは冗談を言った。


「まあそれでもいいか」


 アタシたちはそのまま貴族の屋敷に向かった。

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