「本当の正義とは。」と俺は俺に問いかける
ネコ好き
0.はじまり
さかのぼること10年前。僕と弟は、一緒に孤児院にいた。親の顔を全くっと言っていいほど覚えていないだから名前もない。だがそれを、僕は悲しいと思ったことはない。だってそれが俺と弟の日常だったからだ。孤児院にいれば、同じような人がたくさんいた。僕は、そんな人たちとは不思議とすぐ友達になれた。弟とは毎日一緒虫取り網を持って、カブトムシを捕まえて、二人で遊んでいた。弟は、図鑑が好きだった。というより動物が好きだったのかもしれない。いつも動物の話をしてくれた。
「カウントメルーン(羊のような生き物)はね。ジャンプするとね。5メートルも飛べるんだって。」
と弟は自慢げに言う。
「いやおならで飛んでるんだよ。」
と僕は真面目な顔をしながら言う。
「えっ本当?図鑑には載ってないよ。」
と弟はページを何度も見返しながら言う。
「世の中にはな~図鑑に載ってないことがたくさんあるんだぞ。まぁ今さっきのは嘘だけどねw」
と僕は言いながら弟のむすっとしたほっぺたを。
「にーちゃんの嘘つき。(笑)」
こんな会話がとても懐かしい。だがこんな、楽しくて面白い日々はそう長く続かないのだった。
あの日は、怖いくらいに晴れた空だった。朝、弟が先に起きてお気に入りの昆虫図鑑を読んでいた。
「にーちゃんトイレに行ってくけど、ハク(弟あだ名)も行くか?」
と僕とあくびをしながら言う。
「いや、今さっき行ってきたかっらいいや。」
と弟とこっちも見ずに図鑑を読みながら言う。
「わかったそれじゃあ、トイレ行ってるな。」
と僕は呆れながら言う。
「わかった。」
と弟は図鑑を読んだまま言う。トイレは、孤児院から200メートルくらい離れた野原にポツンとある。
「今日は、本当にいい天気だな。」
と独り言を言いながら野原を転げ回る。
トイレにつき、僕がトイレに入ってるとき。
「キャー火事よ。みんな逃げて。早く、こっちよ!」
と、孤児院のおばさんたちの声遠くからした。僕は、怖くて、怖くて足が震えてトイレから出ることもできなかった。自分のことしか考えれなかった…
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