クロームドーム作戦

わんし

オペレーション・クロームドーム

ここは冷戦期のアメリカ。


俺たちはクロームドーム作戦に参加した。


1960年、夜の帳が降りる。


コックピットの計器が鈍い光を放ち、B-52ストラトフォートレスのエンジンが轟音を上げて俺たちを空へ押し上げる。


俺はジョン・ハリス、空軍大佐。

冷戦のど真ん中、俺たちの任務は始まったばかりだ。


クロームドーム作戦――アメリカの核の盾、その尖端に俺たちがいる。


機体には4発の水素爆弾。

メガトン級の悪魔が、俺の背後で静かに眠っている。


戦略空軍司令部(SAC)の命令は冷徹だ。


「常に上空にいろ。ソ連が動けば、一瞬で報復を。」


クロームドームの幕開けだ。


俺たちのB-52Gは、24時間、365日、決して地上に留まらない。


北極圏の凍てつく空、ソ連国境のわずか数百マイル先を周回する。


アラート任務――いつ来るか分からない暗号を待ち、フェイルセーフ・ポイントで次の指示を待つ。


緊張感?


それは空気より重い。


ソ連のMiGがレーダーの端にちらつくたび、クルーの息が止まる。


誤報か?


それとも終末の第一歩か?


アイツらがボタンを押せば、俺たちが報復のスイッチを入れる。


世界が一瞬で灰になるかもしれないってのに、俺たちはただ飛ぶ。


空中給油機と何度もランデブーし、12時間、24時間、時にはそれ以上。


家族の顔を思い出す暇もない。


この作戦は、抑止力の証明だ。


ソ連にこう思わせる:

「アメリカを攻撃すれば、即座に地獄が返ってくる。」


だが、俺の頭の中じゃ、常に最悪のシナリオが渦巻く。


もし通信が途絶えたら?


もし誤った命令が届いたら?


1961年、ノースカロライナ上空で僚機が墜ちた話を聞いた。


搭載の核爆弾が地面に叩きつけられた。


核爆発こそ起きなかったが、起爆用の爆薬が墜落の衝撃で爆発したらしい。


非核爆発によって放射性物質が拡散される可能性もあった。


起爆は免れたが、あのニュースは今でも俺の背筋を凍らせる。


クロームドームの滑走路を離陸した瞬間、俺たちは世界の命運を背負う。


コックピットは静かだ。だが、計器の針が動くたび、心臓が締め付けられる。


4発の水爆と、俺の操縦桿。


冷戦のこの空で、俺たちはただ、飛び続ける。


「どうせ地上に降りても、同じだろ」


隣の副操縦士、トムがぼそりと言った。


「家に帰ったって、テレビじゃ核演習のニュース。子供が核シェルターの絵を描いてたよ」


笑えなかった。


彼は娘がまだ3歳だと言っていた。


そんな子供まで、核に怯えながら生きている。


「俺たちが飛んでることで、その娘が今も生きてるんだ」


俺はそう返した。そう言うしかなかった。


トムは苦笑し、ヘルメットを深くかぶった。


コックピットに再び沈黙が落ちた。


前方のレーダーがうっすら赤を描く。北極海の向こうに、何かが近づいている。


MiGか? それとも、ただの民間機か?


「識別不能。距離、100マイル」


レーダー担当のクーパーが低く呟いた。


心拍が、また一つ跳ねた。


俺は無線を手に取り、戦略空軍本部に確認を入れる。


『標的識別未確認。コード・セブンを維持。』


返ってきたのは、マニュアルどおりの冷たい指示だった。


俺たちが判断を間違えれば、全面核戦争になる。


逆に、反応が遅れれば、撃ち落とされるのはこっちだ。


「飛行パターン変更。MiGが接近中の可能性あり」


俺は静かに操縦桿を傾けた。


轟音が機体を震わせ、B-52はゆっくり旋回を始める。


数分後、影は消えた。


ただのノイズか、それとも何かが試してきたのか。


誰にも分からなかった。


冷戦とは、そういう戦争だ。


撃ち合いはない。だが、毎分毎秒、世界は崩壊寸前の線を踏んでいる。


俺たちは、そのぎりぎりの上空を、今日も飛ぶ。


機体が水平飛行に戻ると、再び静寂が戻る。


だがそれは、嵐の目のようなものだ。無音の中に、爆発の種が眠っている。


「こんな生活、何年続けるんだろうな」


爆撃手のリッチが呟いた。


彼はもう3年、クロームドームの任務に就いている。家には妻と、大学に進学したばかりの息子がいる。


「家族には、もう“父親が空で暮らしてる”って思われてるさ」


それを茶化すでもなく言うリッチの声には、疲れと諦めが滲んでいた。


空中勤務は想像以上に苛烈だ。


24時間以上の飛行、機内の気圧と気温、定期的な緊張、そして決して口にしてはならない“その瞬間”の恐怖。


地上に戻った時には、時間の感覚さえ麻痺している。


給油はルーティンの一部だ。


この日も、アラスカ上空でKC-135と接続。ブームが機体に突き刺さるたび、緊張が走る。


もし少しでもずれれば、機体同士がぶつかって空中爆発しかねない。


しかも、俺たちの腹にはメガトン級の死神が詰まっている。


給油後、クルーの誰かがささやいた。


「この作戦、本当に意味あるのか?」


誰も返事をしなかった。


意味・抑止・報復・平和。


言葉では説明できても、心が納得していない。


俺は視線を遠くにやった。


地球の曲線がはっきりと見えるほどの高度。


真っ青な空の向こうに、敵も味方もない。ただ、地球があるだけだ。


「もしボタンを押せと言われたら、俺は……」


トムが言いかけて、言葉を切った。


言うまでもなかった。


誰も、実際に起動ボタンを押した者はいない。だが、俺たちの任務は、押せと言われたら“迷わず押す”ことだ。


理屈じゃない。任務だから。命令だから。


「人間ってのは……ボタンひとつで神にも悪魔にもなるのか」


誰が言ったかは覚えていない。皆が思っていることだったから。


俺の手のひらは、操縦桿を握るたびに汗ばんでいた。


あれは重さじゃない。命の重さだった。


地上の家族の笑顔を思い出す。


妻のキャロルは、手紙の中でこう書いていた。


『あなたが空にいるおかげで、街が静かに眠れるなら、それでいい。』


彼女は強い。


だが、それは本音じゃない。


不安や恐怖を、俺に伝えないようにしているだけだ。


俺は彼女の手紙を読んだ夜、初めて涙をこぼした。


この空で泣いても、誰にも見られない。


でも、それが余計に苦しかった。


フェイルセーフ・ポイントに近づく。


ここは“万が一”の時に、最後の命令を待つ場所。


この場所で、俺たちは最悪の暗号を待つ。


“ゴールドコード”――それが届いたら、世界が終わる。


レーダーに何かが映った。


「不明な航空機、方角135、距離80マイル」


まただ。


「識別信号なし。行動パターン、不規則」


レーダー担当のクーパーが緊張した声で言う。


俺は通信機を操作する。返答なし。何度も呼びかけるが、反応はない。


「撃墜命令か?」とトムが聞く。


俺はかぶりを振った。


「いや、フェイルセーフの確認が先だ。命令なしには、こっちは動けない。」


緊張がコックピット全体を包み込む。


そして、機影はやがてレーダーの端から消えた。

何だったのかは分からない。


だが、それが“たまたま何も起きなかった”というだけなのは、誰もが理解していた。


それが、日常だった。


1962年10月、世界が静かに狂気へ傾いた。


キューバ危機――地球が最も核戦争に近づいた日々。


SACからの命令はいつもと同じだった。


「上空にいろ。臨戦態勢を保て。敵の動きに即応せよ。」


だが、それはいつもとまるで違った。


あの週、B-52Gは限界まで稼働した。


通常2機だった空の哨戒が、4機、6機と増えた。


空中給油機も、弾薬庫も、滑走路も、まるで戦争が明日始まるかのように動いていた。


俺たちの機体にも、新たに2発の核兵器が積み込まれた。


それが何を意味するかは、言わずとも分かる。


「本当にやるのか?」


クルーの中で誰かが言った。もう誰が言ったかなんて、どうでもよかった。


キューバには、ソ連の中距離弾道ミサイル。


ワシントンまで届く射程。もし1発でも発射されたら、世界が終わる。


そしてその報復は――俺たちの任務だった。


夜、フェイルセーフ・ポイントで旋回を続けながら、俺は自分の影と会話していた。


「もし命令が来たら、本当に落とせるのか?」


“YES”と答えられる兵士だけが、この作戦に残された。


“迷ったら、世界は終わる”


SACの哲学はそうだった。


だから俺たちは、迷うことを許されなかった。


それでも、心の中に渦巻く感情は押し込めきれない。


B-52の機内で静かに揺れていると、時折“正常”と“狂気”の境界が消える。


窓の外に広がる漆黒の空、水平線を越えるオーロラ。

美しさに見惚れていると、自分が核を運ぶ死神だということを忘れそうになる。


それが、危ない。


俺たちは、“感情を持ったまま核を運ぶ者”であってはならない。


「ジョン、目を閉じるなよ」


副操縦士のトムが言った。


「目を閉じて思い出せ。もしボタンを押したら、何億人がどうなるか」


彼の声は小さく、震えていた。


俺は黙って頷いた。


ボタンを押すのは、単に命令の通達を受けた指先の動き。


だが、その結果がどれだけの命を焼き尽くすのか――それを想像できる人間は、ボタンなど押せない。


だが同時に、こうも思う。


“だからこそ、抑止力になる”


敵もそれを知っている。


「アメリカは、いざとなれば引き金を引く」と。


その冷徹さが、世界を壊さずに保っている。皮肉な話だ。


任務・夜


北極圏を越え、ソ連領空の近くを飛行中、通信が一時遮断された。


レーダーには、3つの機影。識別不能。


俺は唇を噛んだ。


「暗号コードの確認を」


通信士が冷静に言う。


俺はコードブックを開く。


数十ページにわたる暗号列。


そこから“その時”が来たかどうかを照合する。


「フェイルセーフ確認、ゴールドコードなし」


通信士が報告した。


安堵のため息が漏れる。


だがそのわずか3分後、通信が復旧すると同時に、別の機影が急接近した。


「MiGだ!」


クーパーが叫ぶ。


敵戦闘機。ソ連空軍。B-52の正面に姿を現した。


俺は即座に回避操作を取る。


トムが操縦を補佐し、機体を揺らしながら高度を変える。


だが、MiGは撃ってこなかった。


レーダーを撫でるように接近し、静かに消えた。


ただの偵察か、それとも警告か。


分からない。でも、引き金を引かれなかったのは事実だ。


その夜、俺は眠れなかった。


コックピットの明かりの下、計器の針が動くたびに、心臓が跳ねた。


あのMiGのパイロットも、きっと同じだったのだろう。


“もし押せと言われたら、本当に押せるのか?”


あいつも、同じ恐怖と戦っていたのかもしれない。


そしてまた朝が来る。


何も起こらなかった――それだけで、感謝しなければならないのが、クロームドームの現実だった。


1963年、キューバ危機はひとまず収束を迎えた。


だが、俺たちの任務が終わることはなかった。


むしろ世界はますます静かに、深く、疑心に沈んでいく。


「地上では握手、空では睨み合いか」


トムが皮肉めいて呟く。


ケネディとフルシチョフが交わした合意文書は、あくまで“お互いの顔を立てる”ための政治的芝居に過ぎない。


B-52は今日も飛び続ける。24時間体制の核の番犬として。


俺たちは“見えない戦争”のなかにいる。


弾は飛ばず、血も流れない。


だが、神経と精神がすり減っていく戦争だ。


ある夜、空中給油中にトラブルが発生した。


給油機のブームがB-52の給油口に接続された直後、激しい揺れが起きた。


「機体が傾いてる!」


トムの声が響く。


高度は減少。計器が赤く点滅する。


何かが、どこかで壊れた。


俺は咄嗟に操縦桿を引き、姿勢を立て直す。


給油機との接続を強制解除、燃料補給は中断。


「給油ラインの損傷だな。修理は無理だ」


機関士のマイクが叫ぶ。


このままでは、予定の滞空時間を維持できない。


だが、帰還の許可は簡単には出ない。


俺たちは、“飛び続けなければならない存在”だったからだ。


通信士のジェイムズが、SACに連絡を取る。


30分後、指令が届く。


「北極圏のリモート基地まで行け。そこなら代替機と交代可能だ」


だが、その地点までの航続距離はギリギリだった。


「もし向かい風が強ければ、持たないぞ」


トムが言う。


「それでも行くしかない」


俺は短く答えた。


B-52はゆっくりと北を目指した。


時間との戦い、燃料との戦い。


冷戦とは名ばかりの、この氷点下の空で俺たちは本当に“冷たい戦争”をしていた。


機内の温度は急速に下がり、機関が不調を訴え始める。


クルーは黙り込んだ。会話は最小限に、手の動きだけが生きていた。


ふと、マイクが小さく言った。


「なあ、もしここで燃料が切れたらどうする?」


「脱出して、凍死かソ連兵に見つかって捕虜か、だろうな」


ジェイムズが淡々と答える。


「家族に会える可能性は?」


「宝くじに当たるよりは低い」


苦笑が、寒い機内にわずかな熱を残した。


俺はそれを黙って聞きながら、遠くの地平線を見ていた。


もしこのまま燃料が尽きたら、俺は――この爆弾ごと、海に突っ込むのか?


「もしもの場合、爆弾は投棄する。自爆はしない。いいな」


俺は自分に言い聞かせるように言った。


「イエス、サー」


だが、心のどこかで思っていた。


――この“荷物”は、誰にも渡せない。


たとえ味方の手にさえ。


北極基地がレーダーに映ったのは、すべての計器が“レッドゾーン”に入ったときだった。


よくぞ持った。まさに神のいたずらだ。


滑走路へと降下し、着陸した瞬間、誰もが小さく拍手をした。


それは生還への拍手ではなく、“次へ繋げた”という拍手だった。


代替の機体が到着するまでの数時間、俺たちは凍える掘っ立て小屋の中でコーヒーをすする。


マイクが懐から写真を取り出した。


写っていたのは、小さな子どもと、その隣で笑う妻。


「この子が10歳になるまでは、絶対に帰る」


そう言ったマイクの手は、少しだけ震えていた。


「10歳じゃまだ早いな。大学まで見ろ」


トムが笑った。


「そういうお前は?」


「俺か? 俺は猫が待ってる」


全員が、ふっと笑った。


人は何かを守りたいから、飛ぶ。


人は何かを守るために、ボタンに手をかける。


だがその“何か”を、押す前に思い出せる人間だけが、本当に戦っているのだと、俺は思った。


滑走路の端に、代替のB-52が光を放っていた。

また空へ戻る時間だ。


俺たちはまた、クロームドームの空へ――


1965年、空は今日も静かだ。


しかし、その静けさは“平和”ではない。


それは“嵐の前”に似ている。


俺たちの任務は、すでに5年を超えた。


“クロームドーム作戦”は続く。


空中に滞在し続けるB-52は、今もなお世界の終わりを背負って飛んでいる。


ある日、交代要員として新人が搭乗してきた。


名はチャールズ・ローガン、中尉。


年齢は25歳、俺が空軍に入隊した年と同じだ。


「この作戦、本当に必要なんですか?」


初飛行を終えた後、チャールズがぽつりと訊いた。


その顔には疲労よりも、疑問がにじんでいた。


「必要だから、俺たちは飛んでる」


俺はそう答えたが、言葉に自信はなかった。


俺たちは“撃たない戦争”を維持するために、撃てる準備をし続けている。


それは正気の沙汰ではない。


だが、正気を装わねば、この任務は続けられない。


1966年春、作戦中のある夜、ソ連が突如大規模な軍事演習を開始した。


その情報がSACを通じて伝わった瞬間、B-52のコックピットに緊張が走った。


「コード・イエロー」


警戒態勢が一段階上がる。


機内では、暗号が発信されるのを今か今かと待ち続ける。


それが“本物”なら、俺たちは人類史の終わりを告げる者になる。


そのとき、俺は気づいた。


操縦桿を握る手が、汗ばんでいた。


チャールズが言う。


「もし命令が下りたら、あなたは……本当に投下するんですか?」


俺は少しだけ間を置いて答えた。


「俺の指は、ボタンに触れるまでの責任を負う。でも、押すかどうかは……神にしか分からない」


チャールズは黙った。


それでよかった。


若い兵士には、まだ“迷う”時間が必要だ。


結局、演習は演習で終わった。


ミサイルも、戦闘機も、実戦には至らなかった。


俺たちは胸をなで下ろしつつも、虚しさに似た感情を噛み締めた。


撃たれなかったことに安堵しながら、

撃てなかったことにほっとしていた自分を、どこかで責めていた。


1968年、俺は退役した。


最後のフライトは、何も起きない夜だった。


だが、それが一番良かった。


退役の報せを聞いたとき、妻は泣いた。


長男は、俺の軍服を見て「かっこいい」と言った。


俺は笑った。それが、本当に“かっこいい”のかは分からなかったが。


作戦室の壁に貼られた世界地図。


そこに描かれた飛行ルートの数だけ、命が宙ぶらりんにされた日々があった。


俺たちは“もしも”のために生き、“もしも”を恐れながら飛んでいた。


その恐れこそが、世界を守っていたのだろう。


数年後、“クロームドーム作戦”は正式に終了した。


空を飛び続けた悪夢のような日々に、ようやく幕が下ろされた。


報道では、“冷戦の緊張緩和が進んだ結果”と書かれていた。


だが、その陰には、数え切れないB-52クルーたちの無言の祈りと忍耐があった。


いま俺は、退役軍人として平穏な日々を送っている。


だが、時折、夜が深まるとき、あの計器の光がまぶたに浮かぶ。


静寂に響くエンジン音、目を凝らして見つめたレーダー、


そして、背後で静かに眠るメガトン級の悪魔。


――世界を守ったのは、武器ではない。


それを“使わない”と信じ続けた人間たちの意志だった。


俺は今日も朝の光を浴びながら、家族のいるキッチンでコーヒーを飲む。


テレビでは、どこかの戦争のニュースが流れていた。


チャールズは、今どこで飛んでいるだろうか。


あるいは、もう飛ぶのをやめて、誰かを守って生きているだろうか。


俺たちが背負った“終わりの鍵”は、まだどこかにある。


だが、誰にも開けられなかったことが、何よりの救いだ。


終わらなかった戦争は、

俺たちの中で、ひっそりと終わっていたのかもしれない。

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クロームドーム作戦 わんし @wansi

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