転生姫レガリア 〜私がこの世界をぶっ壊す!〜
yakko
第1話「死んだら、王女になってました。」
⸻
「……あれ、私……死んだ?」
目を開けると、見知らぬ天井。見たこともないシャンデリアが、ゆっくりと回っていた。
さっきまで私は、電車の中にいた。雨の日。傘を忘れて、ずぶ濡れで学校に行く途中だった。ホームで足を滑らせて、気づけば視界は真っ暗だった――はず。
「……ようこそ、レガリア様」
声がした。銀髪の執事が、優雅に頭を下げている。後ろにはずらりと並ぶ騎士たち。そして……鏡に映った自分の姿は――
「え、何これ……金髪、青い目、ドレス!? 誰これ!?」
「あなたは大魔王の血を引く転生の姫、《レガリア=エルフェリア》様。この世界を救う存在です」
「……いやいやいや待って待って、ちょっと意味わかんない!!」
叫んだところで、心臓がドクンと跳ねた。魂の奥が熱を帯びている。まるで、自分が“本当にこの体の持ち主”であるような感覚。
(まさか……これが、“転生”?)
「レガリア様、まずは魔力の制御を――」
「……魔力?」
次の瞬間、彼女の手から蒼い炎が吹き出した。
ドォン!!
壁が爆発し、騎士たちが悲鳴を上げて吹き飛ぶ。
「……やば。ていうか、超つえぇ」
彼女の中で何かが目覚めた。この世界の理、不条理、そして“運命”と呼ばれるものすべてが――彼女に牙を剥く。
「ふざけんな……転生したって? 王女だって? そんなの知らない! でも……!」
彼女は拳を握った。燃えるドレス、焦げた髪、でもその瞳は、どこまでもまっすぐで。
「だったら――この世界、私がぶっ壊してやるよ!」
彼女の名は、レガリア=エルフェリア。
死してなお生まれ変わり、戦うことを選んだ最強の転生姫。
異世界に嵐を巻き起こす、破天荒な冒険譚が――今、幕を開ける!
⸻
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます