第9話 9話目



カチッ


さぁ!送ったわよ!歌子!

9話目を投稿したわよ!

このあたしが!

誰もがひれ伏す、霧乃城レイ子が!


8話目の冒頭も修正したわよ!

絶妙に繋げたわよ!


さぁ、読め歌子!

読むのよ!歌子!

この霧乃城レイ子の9話目をッ!!


よし!

電話よ。



『はい、もしもし』


「タジロウ!」


『はい、何でしょう先生』


「パンダは笹じゃなくて竹くってんのよ!」


『え?』


「竹よ!竹をバリバリ食べてんのよ!」


『どうしたんですか先生?』


「さっきテレビでやってたのよ」


『パンダですか?』


「そうよ」


『エサだから当然だと思います』


「笹の方が柔らかいじゃない!

 何であんな硬い方を食べてんのよ!」


『好きだからじゃないですか?』


「あんなもん食べたら口ん中血まみれになるじゃない!」


『なりませんよ。

 エサなんだから』


「あんた!竹のささくれの恐怖を知ってんの!」


『知ってますよ。指に刺さると痛いですよね、アレ』


「でしょ!いつまでも痛いのよ!全然取れないし!

 それが口の中よ!どうすんのよ!」


『知りませんよ、僕食べたことありませんから』


「そうね。ちょっとあんた、竹、食べてみなさいよ」


『イヤですよ!何言ってんですか!?』


「何で嫌なのよ?」


『口の中が血まみれになるじゃないですか!』


「ほら!

 じゃあ何でパンダはならないのよ!」


『強いんですよ!彼らは!』


「どう強いのよ」


『だって見た目あんなですけど熊ですよ?

 熊と言えば最強クラスですよ!体デカイし』


「じゃあ、あんた、タケノコはどうなのよ?」


『何がですか?』


「タジロウは、タケノコは食べれるの?」


『筍は食べれますよ。美味しいですから』


「それじゃ今からこっちに来なさい」


『どこにですか?』


「ココよ!あたしんちに来るのよ!」


『何でですか?』


「タケノコを大量に送り付けられたのよ」


『誰からですか?』


「遠い知り合いよ」


『へー』


「ヘーって何よ?

 とにかく今すぐ来るのよ!

 来て皮を剝きなさい!全部!

 そしたら半分やるわよ」


『半分って何本ですか?』


「5本ぐらいよ」


『そんなにいりませんよ』


「いいから来なさい!」


『はい、仕事終わりに行きます』


「わかったわ!

 切るわ、タジロウ」


『あ、先生、』


ブチッ



あー!もう!

この男は!

もうちょっとこう、あたしの気分を盛り上げるという事を知らないのかしら!

話に乗って来なさいよ!

もっとグイグイ食い気味で!


ちっ!

つまんないわ!


お風呂よ!

お風呂に入ってリフレッシュするのよッ!





------- お風呂あがり -------



あ~さっぱりした!


さて、


リフレッシュ・リロードよ!


カチッ


★9  ●7


よし!!

来たわね歌子!


修正もして読み返しもしたわよ!

そして9話目は大きく流れが変わるのよ!

それを理解しなさい!

いや!するのよ歌子!

あんたは理解するのよ!


行くわよ!

押すわよ!


カチッ



(展開に無理あり)路地裏の歌子



な!な!

何よ!

この電報か暗号文みたいなのは!!


ウキィイイーーーッ!!!


だから違うのよ!歌子!!

この展開は次へのステップなのよ!

無理があるように見えて無理じゃないのよ!

何で分かんないのよ!

ちゃんと匂わせてるでしょうが!

言葉の端々に!


いいわ!

分かったわ!

次よ!


次の10話目を読むのよ歌子!!

それであんたは理解するはず!


この、誰もがひれ伏す霧乃城レイ子の世界観をね!!



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