第2話 2話目
カチッ
さぁ!送ったわよ!
2話目を投稿したわよ!
このあたしが!
誰もがひれ伏す、霧乃城レイ子が!
さぁ、読みなさいあんたたち!
思う存分、無料で楽しむがいいわ!
この霧乃城レイ子の2話目をねッ!!
ウッホッホッホッホッ!
リロードするわよ。
カチッ
?
おかしいわね。
タジロウに電話よ!
『はい、もしもし』
「タジロウ、数字がゼロよ」
『先生!見過ぎですよ!』
「あんたがやれって言ったんじゃない」
『えー!!
先生、興味ないみたいなこと言ってたじゃないですか!
そんな事より先生!』
「なによ?」
『原稿届いてないんですけど!
途中でもいいんで送ってくださいってボク、言いましたよね!?』
「うん、言ってた」
『で?』
「で?って何よ?」
『原稿は?』
「書いてないわよ」
『な!何でですか!?』
「2話目を書いてたからよ」
『2話目?
え?2話目って何ですか!?』
「2話目は1話目の続きよ」
『ま!まさか先生!連載ですか!?
ネットで連載を書いてるんですか!?』
「そうよ」
『ちょっと待ってくださいよ!』
「だからあんたが書けって言ったんじゃない」
『違いますよ!ボクは気分転換に短編を書いてみたらどうですかって言ったんです!
なんで連載を書いちゃうんですか?
え?というか、それって新作ですか?』
「そうよ」
『えーッ!!?
ちょっと何考えてるんですか先生ッ!!
まだ誰も読んでないんですよね!
今すぐ匿名の名前を教えてください!
こっちで引き継ぎます!
あ、いや!違う!今すぐ削除してください!』
「ダメよ。分かったわよ!」
『どっちなんですか?』
「書くわよ!書いて送ればいいんでしょ!送るわよ!
その代わりネットの方は削除はしないわよ!」
『分かりました・・・
出来たらすぐに送ってください。
絶対ですよ!』
「了解、切るわ」
『あ、先生、』
ブチッ
もー!
きゃんきゃんうるさいわね!
書きゃいいんでしょ!書きゃ!
書くわよ!
3話目をね!
なにせあたしは霧乃城レイ子だからね!
だれもがひれ伏す霧乃城レイ子なのよッ!!
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