フォロワーが暴走し、書き手をストーカーし始める物語と書いてしまえば、単純にすぎる。この物語の醍醐味は、コメント欄でのやりとりというという読者に身近なものを題材にしたことにある。コメント欄でのやりとりの中で、フォロワーの「F・M」さんが、書き手の「オレンジマオ」さんにじわじわと忍び寄ってくるのだが、その距離の詰め方の距離感が絶妙すぎる。F・Mさんは、おそらく人間なのだろうが、それ以上の恐怖を感じさせる。じわじわとせまりくる恐怖に背筋が凍る一作です。
段々とネット上だけでなく、現実世界に侵入してくる不穏な空気がすごく怖いと感じました(;^_^A私、ホラー作品は苦手なのですが、とても面白く読ませて頂きました。短編作品なのでサッと読めるので、興味のある方は是非ともご覧になってみてはいかがでしょうか(`・ω・´)ゞ
自作のファン。感想まで書いてくれる熱心なファン。熱心なのはありがたいけど。なぜ「そんなことまで」知っているの?小説のPV数、私の顔、私の住んでる場所、そして…私の知らない、私のことを知ってる誰かが、どんどんどんどん迫り来る…
怖い! なんかもう、じわじわ迫ってくる感が怖いです! 「オレンジマオと申します!」というタイトルでエッセイを連載した作者。 その作者の元に寄せられたファン(?)からの応援コメント。 「〇〇でマオマオちゃんを見たよ!」的な内容がその後も繰り返されるようになる。軽く流そうとするが、ネチョネチョとした感覚がどんどん強まって……。 ちなみに作者の船越麻央さんは、以前に「同姓同名」の謎のアカウントが出現するという怪事にも巻き込まれています。 果たして、どこまでがフィクションで、どこまでが真実なのか……