第14話 手が回る
【語句】手が回る
【意味】用意・手配が及ぶ、または干渉が及ぶ
【語源(捏造)】
元禄時代の能面師は、仕上げ作業の工程を「手を回す」と称した。これは面の裏側や見えぬ部分に至るまで指を回し、細かく調整する作業を意味する。
転じて、「目には見えないところまで用意が及ぶ」「気配りが届く」ことを「手が回る」と表現するようになった。
『能面彫法伝』(元禄9年)には、
> 「舞台上は静けくとも、面師の手は回りて陰を支ふ」
とある。
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