いきなり現れた男の情報は名前とレベルそして種族しかわからない。多分武人族は人族の進化先の一つだろう。

なんだこいつ？

　手に持っていた槍を思いっきりで投げる。が、剛腕の一振りで簡単に砕かれてしまった。

『スキル:【射手】を獲得しました』

『スキル:【射手】が【狙撃手】にランクアップしました』

「邪魔だぁっ！」

　鬱陶しそうに槍を払って躍り出て来た身体は白い闘気に覆われて、それによって槍が破壊された様だ。

「うおぉっ！」

ヴァルモンを迎え討つ為に、真横にいた兵士へ近づき頭を破壊。武器を奪う。ヴァルモンに接近し、切り掛かる。

「ぐっ！？見えんが我には効かん！」

今ので剣が折れた。普通の武器では効かないな。仕方ない。魔剣レーヴァテインを取り出して切り掛かる。

　その瞬間、迫る斬撃を気にも止めず、こちらに拳を放つ。だが、魔剣レーヴァテインを拳は何も妨げること無くを拳から右肩へと素通りさせた。

「なに？！」

「切れ味抜群だな」

振り返り、もう一度ヴァルモンに魔剣レーヴァティンを振りかぶる。また身体に白い闘気を纏うが何も意味をなさず、刃が首をすり抜ける。

『権能:【奪滅憑不滅（パイドン）】が発動しました』

『スキル:【覇魂顕現】を獲得しました』

『スキル:【闘気】を獲得しました』

『スキル:【格闘王】を獲得しました』

『スキル:【鬼纏】を獲得しました』

『称号:【英雄】を獲得しました』

『称号:【深紅の処刑人】を獲得しました』

そろそろ結界も解除されそうだしいいか。ほぼ全ての魔力を【不可視ノ刃】に捧ぐ。そして全方位に放出。

ノーバック帝国、グラス王国関係なく兵達の胴が切断。

『レベルが3上昇しました』

『権能:【奪滅憑不滅（パイドン）】が発動しました』

『重複したスキルがランクアップします』

『スキル:【雷光耐性】が【雷光完全耐性】にランクアップしました』

『スキル:【炎熱耐性】が【炎熱完全耐性】にランクアップしました』

『スキル:【大地耐性】が【大地完全耐性】にランクアップしました』

『スキル:【聖光耐性】が【聖光完全耐性】にランクアップしました』

『スキル:【氷凍耐性】が【氷凍完全耐性】にランクアップしました』

『スキル:【爆発耐性】が【爆発完全耐性】にランクアップしました』

『スキル:【水流耐性】が【水流完全耐性】にランクアップしました』

『スキル:【重力耐性】が【重力完全耐性】にランクアップしました』

『スキル:【漆黒耐性】が【漆黒完全耐性】にランクアップしました』

『スキル:【大騎士】を獲得しました』

『スキル:【狙撃手】が【高位狙撃】にランクアップしました』

『称号:【死屍累々】を獲得しました』