読み終わった後、頰が熱くなりました。五感への訴求が絶妙。「くるくると風車がまわる君を見ていた」「猫の真似してくすくす笑う」など、恋する人の愛らしい仕草の描写が微笑ましく最終首「キスのあとには夏しか居らぬ」の余韻が最高です!
短歌は厳かなものばかりではありません。日常の些細な感情もこぼさず運ぶ器です。夏の日差しの中へ、青春が淡く拡散していきます。手を伸ばして触れているのに、陽炎の如くに揺らいでいて。揺らぎの中に二度と…続きを読む
ひと夏の思い出。美しく、華やぎ、色めく短歌です。甘くとろけてしまいそうな口溶けも。匂い立つどこか懐かしい夏の香りも。まぶしく映る君の見せる夏の笑顔も。ふるえるほど恋焦がれる夏の憧れも。
いいなぁ、と思って♡を押そうと思ったら、すでに♥になっていました。じんわりとした夏の暑さと、恋の甘さ、少しばかりの爽やかさの中で溶けてしまいそうになる、私の心。毒気が抜かれる、というやつです。…続きを読む
何処か遠い夏の情景の中に、コロンと氷の鳴る音と共に戻って来た意識の中に、滑り込んで来る思い人の言葉、仕草。 心の中の夏の風景に刻み込まれた、決して消える事の無い思いの丈。 淡いけれども生々…続きを読む
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