俳句 「傘」

よひら

傘の中 男と女 涼しげに

 さて、松本清張作品をイメージした俳句ですが、松本清張氏といえば反権力、在野の作家というイメージ、社会派推理というジャンルの開拓者という側面が非常に大きいと思います。もちろん、本格推理、歴史小説、ノンフィクションまで幅広い分野で活躍した昭和のレジェンド作家ですが、今回は社会派をイメージしてみました。

 上記の一句は、冒頭場面です。たしか「点と線」は福岡市香椎の海岸で男女の情死体が発見されたところから始まります。

 和服美女とスーツを着たミドルエイジの男性が、小雨の中、相合い傘の下でカップルのように歩いています。しかし、男はどこか不安げな表情をしており、女も表情は硬いまま。そのまま二人は夜の街に消えていく。。。。

 

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