第30話 隠された繋がり

学園祭のポスターに隠された、鈴木先生、木村優太、そして佐藤健の共通の過去。

美羽は、この情報が、今回の事件の真の動機を解き明かす鍵となると確信した。

美羽は、健太と共に、当時の学園祭の記録や、関係者のSNS投稿を徹底的に調べ上げた。


すると、数年前の学園祭で、当時担当教師だった鈴木先生が、実行委員だった木村優太と佐藤健の間で起きたトラブルを仲裁していたことが判明した。

そのトラブルは、学園祭の予算に関するもので、鈴木先生は厳正な判断を下し、それが木村優太と佐藤健の不満を買っていたというのだ。

特に、佐藤健は、この件で鈴木先生に強く反発し、それが後に学園を退学する原因の一つとなったと噂されていた。


美羽は、この学園祭のトラブルが、木村優太と佐藤健の鈴木先生への恨みの原点であり、それが現在の事件へと繋がっているのではないかと推測した。

そして、この恨みを増幅させ、二人に復讐を唆したのが、サイバー犯罪グループの元教師だったのだ。

元教師は、自身が学園を追放された恨みと、鈴木先生への復讐心を抱く木村優太と佐藤健を巧みに操り、自身のサイバー犯罪に利用していた。


五十嵐刑事は、元教師が率いるサイバー犯罪グループの拠点を特定し、突入の準備を進めていた。

彼女は、このグループが、鈴木先生の個人情報を盗み出しただけでなく、学園のシステムに侵入し、生徒たちの成績や個人情報、さらには学園の運営に関わる機密情報まで盗み出そうとしていたことを突き止めていた。

これは、単なる報復だけでなく、学園全体を混乱に陥れようとする、悪質な犯罪計画だったのだ。


美羽は、すべての点と点がつながったことを感じた。

鈴木先生の過去の秘密、木村優太と佐藤健の恨み、そして元教師の復讐心。

それらすべてが絡み合い、今回の事件を引き起こしたのだ。

美羽は、五十嵐刑事と共に、元教師が潜伏しているとみられる拠点へと向かうことを決意する。

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