月世界 忘却に消えた約束 ~友情のキセキ~
狛銀リオ
プロローグ
そろそろ蓮の花が咲く季節に、ハクは戦艦ルーンネトラの自室でぼんやりとコーヒーをすすっていた。
以前トラブルに巻き込まれたガイアではもう既に真夏ほどの暑さだったものの、ルナ・ムーンでは梅雨真っ最中だ。
「…はぁ…」
無意識に、口からため息がこぼれる。
ただひたすらにコーヒーをすすりながら、ハクはふと机のすみにポツンとたたずむカレンダーに目を向けた。
『6月6日』
「…もうそんな時期か…。1年も200年も、あっという間に過ぎ去るものだな…」
ザーザーと降り続ける雨の声に耳を傾けながら、ハクは静かに目を伏せた…。
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