犠牲への応援コメント
「法のない暮らしにおいて、正しい精神の伝承こそが秩序の基盤であったからだ」
→この一文はかなり危険です。
作者からの返信
※ご指摘いただいた部分は削除済みです。
なお、この作者コメントは差別的な思想を含んでおりますが、個人的な戒めとして、あえて原文ママです。
ご注意ください。
コメントありがとうございます。
お世話になっております。
察するに、大胆に過ぎる表現ということですね。誤解が減るよう手を加えてみようと思います(最悪、この一文を削除します)。
「法のない暮らし」→私としては、当時は現代社会のような法律は存在しなかったと理解しております。約束や決まりなどのルールは存在したという認識です(約束や決まりを示す言葉の存在は確認しております)。
「正しい精神の伝承」→神謡など口伝で受け継がれてきた物語のなかに、当時を生きたアイヌの尊ぶ精神性が秘められていますよね。
「秩序の基盤」→法律のない時代というのは、現代と比べて秩序が乱れやすいものだと思います。それでもコタンなどでの集団生活が成り立ったのは、そのコタンに暮らす人々のなかに、現代の法律に準じる秩序維持のための基盤となるものがあったからだと考えます。
そして、それこそが美しさや勧善懲悪などを示した神謡や聖伝であるという理解です。(これらの物語が内包する精神性が違ってくるのは、その物語を生んだ背景にある集団生活のうえに、時代の変化を示しているのである、ということは『知里幸恵 アイヌ神謡集(中川裕補訂版)』のあとがきにて、知里真志保氏が書いておられました)
つまり、法律のない当時において、アイヌの尊ぶ精神性(正しい精神)を、それも時代とともに変化する精神性を口伝でもって伝承してきたからこそ、社会生活の秩序が保たれていたと考えるのですが、この解釈自体に危険はありますでしょうか?
また、危険があるとすれば具体的にどう危険であるのかを示していただくことは可能でしょうか?(お忙しいとは思いますが……)
異変への応援コメント
ご依頼通り、お勧めのアイヌについて書いてある書籍を紹介します。
作者様は「ゴールデンカムイ」という漫画はご存じでしょうか?
この漫画の単行本には巻末に引用文献と参考文献が載っております。
それが最低限のお勧め文献です。
――と、言いたいところですが、これはさすがに鬼ですので、1冊だけお勧めしておきます。
関根達人、菊池勇夫、手塚薫、北原モコットゥナシ(編)
2022『アイヌ文化史辞典』吉川弘文館。
以上です。
これはアイヌ研究の各分野の専門家が、アイヌ語の単語について解説しているという便利な辞典であり、小説に用いるならばこれ一冊あれば十分だと思います。ただし、辞典であるため高額になります。私も手が出ず、図書館から借りて利用したことがあります。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ゴールデンカムイ、もちろん存じております。単行本も途中までは。
のちほど確認しておきます。
もうなんと感謝してよいやらわかりません。
調べてみたら確かに値の張る一冊でした。近くの図書館をあたってみようと思います。
ちなみになのですが、ほか参考文献に『コタン生物記(更科源蔵・更科光)』や、知里幸恵氏の『アイヌ神謡集(中川 裕補訂版)』や、『アイヌ神謡集』をベースに和訳、解説した(タイトルは覚えていないのですが)オレンジ色の装丁の書籍などを使用していますが、この中にお勧めしない書籍はありますでしょうか。
バーベキューしようへの応援コメント
「先天的に力を有するケースにはまったく当てはまらない」
→血筋によってシャーマンになる場合と、突発的なことでシャーマンになる場合があるようですが、これも『アイヌの世界観』からの引用でしょうか?
「あのシマフクロウはカムイと人とが絡むトラブルにしか対応しない」
→「あの」ということは「この物語に登場するシマフクロウに関しては」という意味でしょうか? シマフクロウは多くの口頭伝承に登場し、様々な役割をするため、誤解を招きかねない表現でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご指摘いただいた文について、それは作中に登場する“仁岸”という少女について説明したもので、創作です。
文脈どおりに読んでいただければご理解いただけるものと思っておりましたが、『彼女のように』という一文を加えたほうが良さそうですね。
ご指摘ありがとうございます。
シャーマンになるにはイムの経験が必要であるというのは、『アイヌの世界観』からの引用です。
シマフクロウについても、もちろん「作中に登場するシマフクロウ」に限定されます。作中では一章のほうで説明がありますが、いまと昔では時代も違いますし、この物語は当然、フィクションですから、カムイたちもこの作品に登場する限り、この作品の世界観に則って扱われます。
端的に、本作にて活躍するカムイたちは、実在する神謡などで語られるカムイたちとまったくの同一ではないとご理解ください。
シマフクロウがアイヌ文化において特に重要な立場にいることは重々承知しております。作中に登場する『カムイとの関りが希薄になった時代を生きるシマフクロウが、カムイと人との問題にしか対応しない』という設定がアイヌ文化のイメージを著しく損なうということであれば、この作品の根幹にあたる部分ですので公開を取り下げることも考えたいと思います。
が、せっかく書いた文章ですので、うまい表現方法がないか検討してみます。細かく読んで下さり、親身になってご指摘いただいて、感謝しかありません。指摘するというのは、存外に体力を消耗すると思います。
今後とも気付いたことなどありましたら言っていただけるとありがたいですが、夷也荊さまもどうかご自愛ください。
雷鳴の報せへの応援コメント
「作中のアイヌ語および文化の説明について、
前者については、有識者の方々によるご指摘をどしどしお待ちしております」
上記のことを本気にして、アイヌ文化について指摘しておりますが、もしも実際に指摘されたらウザかったと少しでも思ったら、「もう指摘は結構です」と返信してくださいね(汗)。
「雷は雷神――つまりカンナ・カムイがシンタという神駕(神の乗り物)を走らせて、不敬の人間を懲らしめるために落ちるとされた」
→シンタは元々は赤ん坊の揺り籠のような物だったと思います。アイヌの口頭伝承の中では神々の乗り物として登場することは確かです。
→また、日本語も不自然で気になります。
山田孝子著の『アイヌの世界観』は小生も持っておりますが、作者様の方は講談社文庫本の方で、小生が持っているのはそれより前の講談社メチェ本の方だと思います。村を中心にした十字の世界観の説明をしていたことから、作者様がこの本を元にアイヌについて書かれたいることは承知しておりましたが、この著書は問題が多い著書でもありますので注意が必要です。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
有識者の方からのご指摘は有難いですよ。ウザいだなんてことはありません。
ですが一応、私の注意書きがわかりにくかったようで、そこだけ訂正させていただきますと、“前者”というのは『アイヌ語およびアイヌ文化の説明』の“アイヌ語”を指しています。また、注意書きではこのあとに『後者は~』と続くのですが、そちらは“アイヌ文化の説明”を指しております。
アイヌ文化の説明については、論文や学術書としてではなく、あくまでエンタメ小説として取り扱っていまして、完璧に正しい説明というよりも、読者の方に面白そうだ、と興味をもってもらえるような表現を意識しております。
もちろん、コメントのほうに有識者の方の正しい知識を置いていってもらえるのは私も勉強になりますし、こちらで判断して、致命的な誤りであるとなった場合は、本文の修正に活かすこともあるかと思います。
しっかりと勉強されている方から、貴重な知識を頂ける機会はそう多くありません。とくにアイヌ文化は誰かに教えてもらうということがとても難しいので、ぜひ堂々としていらしてください。
参考書籍に問題が多いとは梅雨知らず……。
さぞお見苦しいところが多いでしょう。大変失礼いたしました。
もしよろしければ夷也荊さま一押しの書籍などあれば、お聞かせ願いたいです。
日本語が不自然というご指摘、ありがとうございます。
「シンタという神駕」確かに変です。「シンタという神の乗り物」に直しておきます。
ものいわぬへの応援コメント
「アイヌ・モシㇼとカムイ・モシㇼでは時間の流れが違うから」
これは初めて聞きました。
どこに書いてありましたか?
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご指摘いただいた箇所は、もとは『この世とあの世』という書きかたでした。例によって参考文献は『アイヌの世界観(p.60)』です。
同著でも参考文献に『久保寺逸彦、一九七七年、“アイヌ叙事詩 神謡・聖伝の研究”、岩波書店』を掲げておりますので、そちらを参照していただいたほうが正確かと思いますが、私は確認しておりません。
『アイヌの世界観』の内容を詳細にここに書くことは憚られますので、ご興味があればそちらをどうぞ!
少女とカムイへの応援コメント
何故、アイヌについて書くことにしたのですか?
作者からの返信
コメントありがとうございます。
私がアイヌ文化に興味をもった理由は、“北海道生まれ”だからですが、小説の題材にしてみたいと考えたきっかけは『アイヌの世界観(著:山田孝子、刊:講談社学術文庫)』という書籍との出会いです。
『認識人類学アプローチ』とのことですが、無学な私は学問の区分などをあまり意識していません。ただ、『言葉から文化を読む』という切り口が面白そうでこの本を手に取りました。
なんとなくの知識しかなかった私に、アイヌ文化といえば、という知識から、そういった文化の基礎にはどんな生活があって、考えがあって、言葉があったのかをわかり易く、面白く示してくれました。
恥ずかしながら『アニミズム』という言葉も知らなかった私ですが、この本を読んで、アイヌ的なアニミズムのあり方をとてもロマンチックに感じました。
質問の答えになっているかはわかりませんが、以上がこの物語を書こうと思った理由です。
長文失礼しました。
はじまりの春への応援コメント
初めまして。
私もアイヌをモチーフにした現代作品を書いているので、同じ題材を扱っている方がいらっしゃったのが嬉しく、お邪魔させていただきました!
少しずつですが拝読いたしますね。
作者からの返信
初めまして。コメントありがとうございます。
驚いてます。作品の投稿に向けて作業しているあいだ、こういうこともあるかもな、あったら嬉しいなと思っていた同好の志(?)との出会いが実際に起こるとは。
アイヌ文化はとても魅力的ですよね。
まだまだ浅学でして、語の変形や文法、世界観の解釈などには必ず間違いがありますので、こんなこと言うのもおかしいですが、真に受けないでください。(そして何か気付いたことがあれば、ご都合のよろしいときにでも教えてください!)
ていくみーさんも作家さんということで、こちらからもお邪魔させていただきます。お互いにアイヌ文化を楽しんで、勝手に盛り上がっていきましょう!
春の終わりへの応援コメント
執筆、お疲れさまでした。
完結、おめでとうございます。
評価の☆は伸びしろがまだ沢山あるので、二つとさせていただきました。
小生は卒論でアイヌの異類婚姻譚を扱い、修論で人間とカムイの交換について論じました。いずれもアイヌの口頭伝承におけるものです。博士課程では阿寒をフィールドとして、アイヌの口頭伝承が現在ではどのような役割があるのか研究するつもりでしたが、その道半ばで不治の病に倒れ、アイヌの研究から身を引きました。
しかし、博士まで続けていたアイヌの研究はそう簡単に忘れられず、今は文献や資料を当たるだけでもしていこうと思っています。
そんな時に御作と出会いました。そして作者様と議論を交わし、久しぶりにアイヌについて語りあえたことはとても嬉しかったです。
この御作を通じてアドバイスるならば、アイヌの知識だけではなく、学問的な考え方を学べば危険をご自身で察知できるということです。
そしてやはり、小生は「先生」と呼ばれる器でないので、さん付けでお願いします。アイヌ好き同士、これからもよろしくお願いします。
作者からの返信
お世話になっております。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
お疲れさまでした。
これまでの非礼、そして失態を「伸びしろ」といってくださる。ご寛大な対応に大きな感謝と、やはり尊敬の念を禁じ得ません。
夷也さんを「先生」と呼ぶのは、しかし心のなかだけに留めておきます。
この作品は今の私の「自信作」であり、「問題の多い作品」です。
己の未熟を痛感いたしましたが、夷也さんのような知見の深い方の目に留まり、これまでに様々ご教示いただけただけで、公開した甲斐がありました。
「十字の宇宙の交差点」はまだ続きのあるお話ですので、今回の教訓を活かしてまた一から学び、「空ノ章」の加筆や修正を行いつつ執筆していこうと思います。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
また夷也さんの作品も続きが気になっておりますので、拝読させていただいた際にはコメントを残すかと思います。
それではお体に気を付けて、益々のご活躍をお祈り申し上げます。