たった一枚のレシートがこれでもかと想像力を働かせてくる

 ジロギンさんのモキュメンタリー作品にはこれまでも驚かされてきましたが、今作は特に衝撃的でしたね。

 我々読者は、スミダエツコという人物がフレッシュマート24というところで買い物をした際に出たレシートを読まされることになるんですけど、彼女が買ったものが不穏で不穏で……

 いったいこの人はなにをするつもりなんだろう、まさか……といろいろ想像してしまいます。
 
 次の日のレシート、その次の日のレシート……と読んでいくうちに、彼女の状況が変化しているのがわかって、この先、スミダエツコさんはどうなってしまうのか、とハラハラドキドキしながら読み進められました。

 謎が残っている部分もあるけど、そこも想像の余地があっていいと思います。

 非常に斬新な作品でした。おすすめです。

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