🚨注意🚨当作品はAI執筆かつ無修正出力です。人によってはマズイ表現があるかもしれません。ご了承の上お楽しみください🙇 本編↓

「いい加減にしろ、この寄生虫が！」

　Sランクパーティー『太陽の剣』のリーダー、勇者ガリウスさんの怒声が、静かな森に響き渡った。

　燃えるような赤い髪を逆立て、その鋭い視線が僕、アッシュに突き刺さる。

（まただ……）

　僕は心の中でため息をついた。

　僕のスキルは【概念付与】。鑑定では『効果不明』としか表示されない、文字通りのハズレスキルだ。

　戦闘で何の役にも立てない僕は、このパーティーではずっと「無能」で「お荷物」だった。

「お前のようなハズレスキル持ちが、いつまでも俺たちSランクパーティーにいられると思うなよ！」

　ガリウスさんの言葉は、いつも鋭いナイフみたいに僕の心を抉る。

「まぁまぁ、ガリウス。アッシュも荷物持ちとか頑張ってるじゃないか」

　大柄な戦士のボルグさんが、ニヤニヤしながら口を挟む。その目は少しも笑っていない。

「そうよ。この人がいなかったら、誰が私たちの汚れたブーツを磨いてくれるのかしら？」

　魔法使いのリリアナさんも扇子で口元を隠しながら、くすくすと嘲笑う。

　みんなにとって、僕は便利な雑用係でしかない。

　そんなことは、もう何年も前から分かっていたことだ。

　僕がこのパーティーにいられるのは、ひとえに聖女セレスティア様の推薦があったから。

　恩返しがしたくて、戦闘以外のことは何でもやった。武具の手入れ、野営の準備、食料の調達。みんなが最高のコンディションで戦えるように、それだけを考えてきた。

　でも、それも今日で終わりみたいだ。

「セレスティアの温情にも限度がある！　アッシュ、お前は今日限りでクビだ！」

　ガリウスさんが、最終通告を突きつけた。

「やめてください、ガリウス！　アッシュさんを追放するなんて、そんな横暴は許しません！」

　凛とした声で僕を庇ってくれたのは、やっぱりセレスティア様だった。

　銀の長髪を揺らし、慈愛に満ちた碧眼でガリウスさんを睨みつける。彼女だけが、いつも僕の味方だった。

「セレスティアは黙っていろ！　これはリーダーである俺の決定だ！　これ以上こいつを庇うなら、お前も同類と見なすぞ！」

　ガリウスさんの脅しに、セレスティア様は悔しそうに唇を噛んだ。

（僕のせいで、セレスティア様まで……）

　これ以上、彼女に迷惑はかけられない。

「……セレスティア様。もう、いいんです」

「アッシュさん……？」

「僕は大丈夫ですから。今まで、本当にお世話になりました」

　僕は精一杯の笑顔を作って、深々と頭を下げた。

「フン、物分かりが良くて助かるぜ」

　ガリウスさんは鼻を鳴らすと、僕のなけなしの装備と所持金を全て奪い取った。

　文字通り、一文無しになった僕に、彼は森の奥を指差す。

「じゃあな、寄生虫。せいぜい、あの『忘却の森』で魔物にでも食われて死ぬんだな！」

　吐き捨てるような言葉を最後に、彼らは背を向けた。

　ただ一人、セレスティア様だけが、何度も、何度もこちらを振り返っていた。その瞳が潤んでいるように見えたのは、きっと気のせいじゃない。

　やがて彼らの姿が見えなくなり、僕は一人、森の入り口に立ち尽くしていた。

　これから向かうのは、一度入れば二度と出られないと言われる、事実上の処刑場だ。

　絶望という名の闇が、僕の心をゆっくりと覆い始めていた。