レビュータイトルは、お話の内容とは全く関係ありませんが(1割くらい関係あるかな?)
とある番組で、保育園の遠足のドキュメントをやっていたのを思い出します。
その、お弁当の場面がとても印象的でした。
男の子がお弁当箱のフタを開けると、ミニオンズのキャラ弁が現れました。
しかし、蓋に海苔が貼り付いてしまっており、せっかくのキャラが台無しになってしまっていました。男の子は蓋に貼り付いてしまった海苔を手でなんとか元に戻そうとしてしていましたが、崩れてしまったもの元に戻りませんでした。
男の子は、海苔を手にぎゅっと目を絞って、声を上げずに泣いておりました。
後でその様子を先生から聞いたその子のお母さん、「ミニオンズ好きなんです──ごめんね不器用で」そう言って、やはり泣いておりました
。
また別な父子。
その家庭は父子家庭らしく、父親は遠足の前日に先生に相談しておりました。「私は弁当をまともに作ったことがありませんし、きっと上手ではありません。母のいないあの子に、どのような弁当を持たせたら良いのでしょうか?」と。
先生は、
「お子さんはちゃんと分かっておりますよ、お父さんが一人で大変なことも。お父さんは、どう逆立ちしても母親には成れないのです。だから、父親らしいお弁当を作って上げてください」と言葉を掛けていました。
遠足当日、父親はスーパーで買いそろえたお総菜をきれいに詰め込んで、お弁当を作っていました。そして、子供はそれを嬉しそうに食べていました。
普通、平等、常識、正解
これはみな、いきる上では障害でしかないのかもしれません。
誰かと比べて、卑下したり悲しんだりする必要など無い、本質を見誤るようなことがあっては、それこそが不幸です。
私たちは、誰かが作ってくれたお弁当で、ここまで生きてきたのです。
糧を与えてくれた全ての人へ、感謝を。