1分の彼女

けんすけのり

1分の彼女

放課後、屋上。

風が気持ちいい。目の前には、ずっと気になっていたクラスの彼女。


「ねえ、1分だけ、恋人になってくれない?」


唐突な告白。彼女は目をぱちぱちさせた後、思いっきり笑った。


「なにそれ、意味わかんない。」


「いいじゃん。1分だけ。試しに。」


彼女はちょっとだけ考えて、腕を組んできた。


「じゃあ、はい。彼女です。」


「よし、じゃあ1分間で……えーっと、まず名前で呼ぶ! 好きって言う! あと——」


「うるさい、30秒経過。」


焦る俺。彼女は楽しそうに笑ってる。

あと10秒。急いで言う。


「好きだ!」


すると彼女が言った。


「はい、終了。でも——」


そして、耳元でささやいた。


「延長、してあげてもいいよ?」

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1分の彼女 けんすけのり @kensukenori

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