第2話 デイビッド・エディングス「ベルガリアード物語」「マロリオン物語」
ハヤカワFTの作品
旧版と新装版があり、旧版は1988年1月発行開始、新装版は2005年5月発行開始。
版権の問題か電子書籍化されておらず、昔過ぎて新巻での購入も出来ないしで、電子書籍化して欲しい。某尼の販売ページで「Kindle化希望ボタン」を押してたけど、叶わず。
以下、ものすごくネタバレを含みますが、まあ、現在(2025/06)では新規の読者はいないから良いでしょう......。
では。
現在のナーロッパ作品と親和性が高いと思うファンタジー小説。「指輪物語」や「ロードス島戦記」の系列と思っていただければ。
「指輪物語」ほど格調高くもなく、「ロードス島戦記」ほどにはキャラクターの掛け合いが楽しめる作品。
「ベルガリアード物語」は貴種流離譚の亜種で、農場で共同生活している平民の平凡な少年が実は......という展開。世界の支配を企む”悪い神”の野望を阻止するため、大いなる力を持つアイテムを探し出し、神と対決するお話。
屈強な戦士、狂信者などの仲間を集めながら作中世界中を旅してまわる。
キャラとしては小さな王女さまが一押し。王女様の出身国ではあまり外見に対する羞恥心が無いらしく、こういった海外作品ではほぼ存在しないお色気担当でもあります。(まあ、と言っても作中では裸になって泉で水浴びするシーンが一回あるだけですが。その際に、「子供のころ、素っ裸で競技会に出た(当然参加者みんな素っ裸)」という発言がある程度)。
軸としては王道ファンタジー(ラスボス特攻のアイテムを探し出し、最後にラスボスと対峙)ですが、登場人物同士の軽妙な掛け合いがあるので手軽に読めると思います。
が、昨今のラノベや新文芸に比べるとやはり説明文章・風名描写が多いので、今のラノベに慣れている人には読みにくいかも。
でもファンタジー小説としては読んでおいて良い作品と思います。
ちなみに邦題はあまり好きではない。
元々の英語版のタイトルはちゃんと「韻を踏んでいる」のに、直訳すると売れないと思ったのかキャッチーにしたかったのか、ちょっと本筋とは異なるタイトルになっているから。
日本語版のタイトルは以下。
旧版/新装版ベルガリアード物語(全5巻)
1.予言の守護者
2.蛇神の女王
3.竜神の高僧
4.魔術師の城塞
5.勝負の終わり
旧版マロリオン物語(全10巻:原版5冊を2冊ずつ分冊)
1.西方の守護者
2.熊神教徒の逆襲
3.マーゴスの王
4.禁じられた呪文
5.疫病帝国
6.カランダの魔神
7.メルセネの錬金術師
8.ダーシヴァの魔女
9.ケルの女予言者
10.宿命の戦い
新装版マロリオン物語(全5巻)
1.西方の大君主
2.砂漠の狂王
3.異形の道化師
4.闇に選ばれし魔女
5.宿命の子ら
原題は以下。
ベルガリアード物語:チェスの用語に絡めている。
世界背景として、運命に操られる登場人物たち、をチェスの駒になぞらえているのかな?
PAWN OF PROPHECY
QUEEN OF SORCERY
MAGICIAN’S GAMBIT
CASTLE OF WIZARDRY
ENCHANTERS' END GAME
マロリオン物語:地名の誰それ、で統一されている。(MURGOSやKARANDAが作中の地名)
GUARDIANS OF THE WEST
KING OF THE MURGOS
DEMON LORD OF KARANDA
SORCERESS OF DARSHIVA
THE SEERESS OF KELL
並べて見てて思ったけど、マロリオン物語はともかく、ベルガリアード物語のチェス関連は、日本人には分かりにくいか。(私も調べなおして改めて気づいた)
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