カードゲーム「EVOLVE:Light」/転生直後拾ったデッキがクソ運ゲーだった話。

来々

第1話 転生と天星と天啓

日本のとある少年、葉月楓は悩んでいた。

『暇すぎるっ!!』

そう。

彼は暇すぎたのである。

誰もが一度は人生に退屈を感じることはあれど、彼のように友達すらいない悲しいやつは今後現れることはないだろう。

増してや彼を楽しませるような出来事などあるはずがなく…無く?



あった。


一つだけ。



それもたった一つ



それは




『転生したい…っ!』

(ラノベの中の話じゃないだろあんなリアリティのある話がどこにあるってんだ今日も異世界探しにレッツゴォォォ)


ブォン


そんな低い音とともに明らかなフラグは回避されること無く彼を飲み込む。


そして彼の立っていた場所にはたった一冊のラノベと…履いていたパンツだけが残されていた。


‥パンツだけ?











「ん…確か俺…ってことはここは‥」


(そう。異世界である。)

「異世界だ!」

『異世界だ!』


(あの〜心の声…)



そんな目の前の光景に釘付けになっていたとき、彼を猛烈な違和感が襲う。


「なんか股間部分…スースーしない?」


(パンツがなくなっただけだと思った読者の皆様。)


「まさか‥パンツない上に‥」

(そうです。女になってます)


「息子が‥無い‥っ!」


どうして彼はこう思ったか。現実世界で彼が最も今欲していたものを思い出した。


「ポケカの新弾…買えねぇじゃん…」


(彼にとってはムスコよりポケカのほうが大事だったようだ。)




そうこうしているとそろそろ笑えなくなってくる。


夜である。

それこそここは異世界。右も左も分からないチンポコである彼がまともに生き残る方法はこの世界での武器を見つけるに他ならない。



そんなことが考えられるような頭を持たない鳥頭風情の葉月は何も考えずただ目の前の光についていく。


そして見つけたのは‥


「デッキ?」


(そう。このクソわざとらしい流れとタイトルを見てお察しの方も居るだろうがここはカードが武器の世界。モンスターですらデッキを使って闘う。頭よくね?)


「さてさてデッキの内容は…と」


『くっそ運ゲー‥何がデックボトム3枚捲って全部違うカードなら全部使うって…再現性は多少あるけど5コスでこの性能はな…属性も水闇2色だし何よりおまけ程度についてるアカウントっていうカードタイプもHPが6でATが‥2?一応ダブルライフ持ってるから使いようはありそうだな。でも環境次第だな…』



そしてあらすじを読んだみなさんなら分かるであろうこの後の展開…はすっ飛ばして次回に続きます!続きはまただします…最後まですみません。

ちなみに次回はルールの説明から入ります!

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カードゲーム「EVOLVE:Light」/転生直後拾ったデッキがクソ運ゲーだった話。 来々 @Juen

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