藤宮せんせーにだけは

楠木「なんかさー、他の先生にはそんなことないのに、藤宮せんせーにだけは、なんか緊張? するっていうか、うまく喋れないんだよねー」


天の声「それは――恋、なのでは?」


楠木「 えー。あのひと、女じゃん。」


天の声「同性を好きになることは、おかしなことではありませんよ」


楠木「そうなのかなー……」


藤宮「楠木ー。気の抜けた炭酸みたいにぼーっとしてるぞー」


楠木「え?」


天の声「おやおや、授業中に私の声が聞こえるとはいけませんね。

それでは、失敬」


楠木「なら出てくんなし!」

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