3話 元アルバイト先の常連さん
「すみません・・・。ちょっと状況が理解できてないんですけど」
なんか今日情報量多くない?バイト先が突然潰れたり、そのバイト先の常連さんに家政夫になってほしいって言われたり。
まあとりあえずは、この状況を整理するのが最優先なんだけど・・・。
「うふふ。そうねいきなり飛ばしすぎちゃったから少し混乱しっちゃたのね」
「ならひとつずつ整理していきましょうか」
よかった・・・。しっかりと説明してくれるんだ。流石は
まあこの状況を作った原因の半分が、
「まず
「はい」
改めて聞くと凄い状況だよな急に閉店するって・・・。
「そこで私が、新しいバイト先として家で家政夫をして欲しいって話したわよね」
「はい」
正直そこが一番理解出来ないんだけどなあ・・・。
まあ今は話を聞くことを優先するとしよう。
「
「ええ。それは知ってますよ」
以前、
「
あ~すごい分かる。俺も一人暮らししているから遅くまでバイトがある日は、自炊がめんどくさくてお弁当とか買って帰るし。
俺と違って、朝から働いている
「だから私ね、お手伝いさんを雇おうかなって思ってたの」
まあ最近はそんなサービスもあるらしいからな。食事や洗濯などをしてくれるやつ。
「でもね、知らない人に家の事を任せるのって少し怖いのよね」
「だから
ごめんなさい。理由は分かりましたが、だからの所を省略しないでください。
普通のお手伝いさんはダメで、どうして俺は大丈夫なんですか?
「ごめんなさい。それで何で俺になるんですか?お仕事をいただくのは非常に有難いんですけど」
「だって
「はい。『
店長料理出来ないんだよな・・・。俺がシフトに入ってない時どうしてたんだろう?
「一人暮らししているから、洗濯や掃除も自分でやってるでしょ?」
「まあそうですね」
「だったら条件は満たしているじゃない!!これで納得してくれたかしら?」
納得はした。でも何で俺になるのかは理解出来ない。
「それに
「どう?『
「やります!!やらせてください!!」
それは流石にやります。住み込みで家事をするだけでMAKADA《マカダ》の時の5倍だろ?
これほどの優良物件はいくら探しても見つからない。これはやるしかないな。
「それじゃあ決まりね!詳しい話をしたいから、来週の土曜日に私の家に来てくれないかしら?」
そう言うと
そこには住所と電話番号が書かれていた。
「家の下についたらこの番号に連絡してね。LIMEだったら気づかないかもしれないから。」
「分かりました。それまでに荷造りはしておいた方がいいですか?」
「そうね・・・。出来るだけ早く来てほしいからそうしてくれると嬉しいわ」
その後軽く雑談をして俺たちは解散をした。
お金に釣られて了承しちゃったけどよかったんだよな?ま、まあ大丈夫か。
**************************************
その日の夜。
俺は
「それでさ・・ナンパした相手が彼氏持ちでな」
そういえばこいつら今日ナンパしに行ったんだったな。
まあ今日は色々と予想外のことが起きたから仕方ないんだが。
「おい!話聞いてるのか
「あ、ああすまん。少し考え事してた。何の話だっけ?」
「ナンパだよナンパ。どうしたの
まあバイトのはしてもいいか。
「実は今日バイト先が潰れちゃってね」
「おいおい!マジかよ!?」
「アハハ!それは大変だね。何か紹介しようか?」
「いや既に次は決まってるから大丈夫」
流石に元バイト先の常連さんの家で、家政夫をすることになったとは言えないけどな。
「決まるの早えーな。店長からの紹介か?」
「店長からではないけど、まあそんなところかな。後住み込みのバイトだから」
「へ~住み込みのバイト!?珍しいね」
まあそうだよな。
「まあ信頼出来るところだから大丈夫だよ」
その後色々と質問をされたが、最終的には納得してくれたようだった。
それと関係ないのだが、
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