朝起きたらダンジョンマスターだった件天空の塔
@yurinoaida
第1話
「ダンジョンマスターが居なくなった?」
「はい」
朝起きたら俺がダンジョンマスターマスターだった件。
意味がわからない。
「これが書き置きです」
(すまん飽きた)
「これだけーえええ?副官エルフさんダンジョンマスターさんは何か言ってませんでしたか?」
「私も朝起きたら副官に任命すると書き置きがあっただけで何も分かりません」
困った。
俺は日本人だ。スマホでダンジョンマスターやっていた。そのゲームは地下迷宮でゾンビしかでない。モンスターと冒険者のグラフィックも出ない。そんなゲームだった。これのプレイ動画を動画サイトにのせてそれなり人気だった。
俺が朝起きたら見知らぬ場所に居た。
良くある自分がプレイしてたゲームに入り込む小説あるけどこのダンジョンは明らかに違う。この部屋にあった操作パネルをみるとダンジョンマスターの名前が俺の名前になっていた。副官の項目に召喚というボタンがあったので押したらこの部屋にポンと出てきたのがこのエルフの女の子だ。
「エルフさん君はこれまでどうしていたの?」
「それはそのゴブリンの苗床にされていました」
うわー酷い
「その前はどうしていたんだい」
「私はこのダンジョンが生成した生き物なのでゴブリンの苗床になる直前に生まれたのです。」
話を聞くとこの子、魔法使ったり弓を打つどころか掃除洗濯とかも出来ないようだ。
「どうして前のダンジョンマスターさんは飽きたんだろう」
「コントロールパネルを見てみましょう」
と言うので現在のダンジョンの様子を見てみる。
赤字だ。
天空にある為侵入者が来ない。
おそらく普通は、侵入者から魔力やお金を奪う
それなのにゴブリンに給料として銅貨を払っている。食料も足りない。
目の前のこのエルフから魔力を奪ってダンジョンを浮かべている様だけど。
カツカツだ。
モンスターのリストラするなり地上に着陸するなりダンジョンを軽くするなりしないといけないようだ。
ビルドにしくじったダンジョンだから飽きて捨てたのだろう。
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