第0章 第22話
私は病院で与えられた個室のベッドで少し、睡眠をした。
目を覚ましたのは深夜12時。実にたっぷり睡眠をしてしまった様だ。
あんな事件に巻き込まれたのに不思議だ。
暫くして、病室のドアのノックの音で私は目が覚めた。
「雪菜・・・今良い?・・・って寝てたの?ごめん、起こしてしまった?」
そう言い、病室に入って来たのは先程、病室を出て行ったばかりの姉・深雪だった。
「大丈夫だけど、如何したの?姉さん」
私は姉の深雪にそう聞いた。
「貴女に会いに父さんが来たから、通しても良い?」
姉さんは私にそう言った。
「え・・・?ええ、どうぞ」
私はそう言うと、病室に入って来たのは私の姉・久堂深雪、私の兄・久堂雪都、そして私と亡くなった久堂雪音の父親で、亡くなった久堂雪乃の夫で、現警視庁捜査一課の課長・久堂雪哉が私の病室に姿を見せた。
彼は兄・雪都以上に忙しい身の人だ。
だから、事件が起きても私の元に顔を出さないと思っていた。
「・・・まさか・・・貴方が私の元に顔を出すとは思いもしませんでしたよ・・・父さん」
私は病室に入って来た父にそう言った。
「・・・実の娘にそう言われるとは思わなかったよ、雪菜」
父はスツールを取り出し、私の横に座った。
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