第0章 第13話
「ええ。私は知っていますが、兄さんの態度次第では私は何も語りません」
私はそう答えた。
「雪都、流石に今のは実の妹に言うべき事じゃ無いよ」
柳さんは兄さんにそう話した。
「・・・分かった。
・・・雪菜・・・悪かった。だから、雪菜、お前が知ってる情報を包み隠さず教えて欲しい」
兄さんは私に頭を下げた。何故か、柳さんまで頭を下げた。
「別に良いですよ。
・・・姉さん、悪いけど席を外してくれる?」
私は姉さんにそう話した。
「え?私は・・・」
姉さんが狼狽えた。
「話が長くなるし、姉さんに聞かれたく無い話も多いから」
私は姉にそう懇願した。
「・・・分かった。帰る時に一声かけて」
そう言い、姉さんは病室を後にした。
「話をする前に私の質問に答えて」
私はそう言った。「何?雪菜」
兄さんはそう聞いた。
「今回の事件の被害数聞いても良い?」
私はそう聞いた。
「ああ。殺されたのは俺と雪菜の母と雪音を含む10人、負傷者は雪菜を含めて20人だ」
兄さんはそう答えた。
「そう」
私はそう答えた。
「俺からも聞いて良い?雪菜ちゃん」
そう聞いたのは柳さんだ。
「良いですよ・・・ってさっきの問いですよね?私が犯人を知っているか。答えは知っている。
もっと詳しく言うと私と柳さんの妹の華耶の同級生で私と柳さんの妹の華耶に陰湿とも言える苛めをしていた黛斗真と言う男です」
私はそう答えた。
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