俺の友達

@ASAEA

プレゼント

「ねぇ、君って俺のこと好き?」

「....ん?」


4月某日。俺の部屋。

俺は、床に座ってベッドに寄りかかりながら漫画を読んでいた。

そして、そのベッドを背もたれにして、俺の足の間で床に座りながらテレビを見ているのは、俺の彼である桜建人だ。

彼は、俺が貸した漫画に目を向けている……はずなんだけど。


「ねぇ」

「んー?」


そんな生返事と共に、彼は俺の方に顔を向けてはくれず、視線は漫画に向けられたままだ。


「もー、聞いてるの?」


そう言って、俺は彼の首元に手をやる。そしてそのまま下に降ろすようにうなじを撫でれば、彼はくすぐったそうに笑った。


「んはは、くすぐったいって」


その反応が可愛くて、俺は思わず笑みがこぼれる。


「だってさ、君ったら全然俺の話聞いてくれないんだもん」

そう。さっきからずっと話しかけているのに、彼は生返事ばかりでちっともこっちを見てくれないのだ。

「えー?ちゃんと聞いてるよー?」


そう言ってまた漫画に目を落とす彼。


「もう!」

「うお!?」


俺は少し強引に彼の肩を掴んで、自分の方を向かせた。


「ちょっと、何すんだよ!」

「だって君が全然俺の話聞いてくれないんだもん」

「だからって無理矢理向かせなくてもいいだろ!」


彼は少し怒ったように俺を見る。


「だって……せっかく2人っきりなのにさ……」


そう、今は家に2人きりなのだ。それなのに、彼が俺の相手をしてくれないのがなんだか寂しくて。

そんな俺を見てか、彼は呆れたようにため息をついた後、優しく微笑んでくれた。


「……ったくもう、や....ちゃうよ?」


俺はわかった。彼がやりたい欲を。


「うん、いいよ」


俺が許可を出すと、彼はそのまま俺の首筋に顔を近づけてキスをしてきた。そして、そのままちゅっちゅと音を立てて吸い付く。なんだろう、胸と心が熱く、ドキドキする。


「はむ」


そして、彼は俺の首筋を舐めたり噛んだりしてくる。


「んっ……くすぐったいよ」


俺がそう言っても彼はやめようとしない。むしろもっと強く噛んできた。痛いはずなのに、なぜか気持ちいいと感じてしまっている自分がいる。


「……んはぁ」


やっと彼が口を離してくれた時にはもう俺の首は真っ赤になっていた。口の中から糸を引く。


「ふふ、かわい」


そう言って笑う彼に、俺はムッとした表情を見せる。


「もー!痛いよ!」


俺がそう言うと、彼はまた笑った。


「ごめんごめん」


そんなやり取りをしていると、突然彼が俺の肩を掴んでそのまま押し倒すようにしてきた。


「え?ちょ……ちょっと!?」


そしてそのまま俺の服を脱がせようとする彼。


「え!?ちょ……ちょっと待ってよ!」


しかし彼は止まらない。あっという間に下着一枚にされてしまう。そして彼も自分の服を脱ぎ始めた。だって

、今日は彼の誕生日。つまり……え?今日俺の誕生日!?


「ええぇぇえ!?」

「うおぉ!?びっくりしたぁ!」


思わず叫んでしまった俺に驚いたのか、彼は動きを止める。そしてそのまま俺を見た。


「ど、どうしたの?」

「あ……いや、なんでもないよ」


俺は慌てて笑顔を作って誤魔化した。危ない危ない……危うくバレる所だったよ……でも、まさか今日が俺の誕生日だなんてね。


「そっか」


彼は納得してくれたようだ。よかった。危なかったな。

「ふふ、勃ってるよ?」


俺のモノを見ながらニヤリとする彼。


「仕方ないじゃん……君が悪いんだぞ?」


そう言って俺は彼の太腿あたりに自分のモノを押しつける。そしてそのままぐりぐりと押し付けた。すると彼は嬉しそうに笑ってくれる。


「えへへ……嬉しいなぁ……ねぇ……触ってもいい?」

「うん……いいよ……」


俺がそう言うと、彼はゆっくりと口がちかづいてくる。


「...はむ」


そして俺はそのまま口の中に含まれた。生温かくて柔らかい舌が俺のモノに絡みついてきてゾクゾクした感覚に襲われる。


「あっ……ふぅっ……」


「ふふ……気持ちいい?」


「うん……すごく気持ちいいよ……」


「よかったぁ」


彼はそう言ってさらに強く吸い上げてくる。その度に腰が浮いてしまいそうになるほどの快感に襲われてしまう。そんなことをしているうちに俺の頭はどんどん熱くなっていき、思考能力も低下していくように感じた。俺は頭を下げた。そして彼のモノを舐めた。


「あっ……あぁっ……いいっ……」


彼は俺の頭を掴んで激しく前後に動かしてきた。それによって俺の喉奥まで突かれる形となり苦しさを感じると共に快楽を感じていた。俺は彼のモノを握りしめて擦り始める。


「あっ……それっ……いいっ……」


彼は甘い声を出して喘いだ。俺も興奮してきてつい強く握ってしまった。

「んっ……ふっ……んくっ……」

俺は必死になって彼のモノをしゃぶり続けた。時々歯が当たってしまうこともあるけれどそれはわざとではない。ただ夢中になっているだけなのだ。


「あっ……はっ……イクッ!イッちゃうよ!」

その瞬間彼は大きく痙攣しながら大量の精液を吐き出した。

俺はそれを全て飲み干す。

「んっ……ごくっ……んはぁっ」

俺はそのまま彼を押し倒して馬乗りになる形で覆いかぶさる。そしてそのまま自分のモノを彼の中に挿入した。

「あっ……はっ……」

俺はそのまま激しく腰を動かし始めた。

「んっ……ふぅっ……はぁっ……」

彼は気持ち良さそうな顔で喘いでいる。俺はその表情を見てますます興奮してしまう。俺は彼の両足を持ち上げて肩に乗せると一気に奥深くまで突き刺した。

「あっ……そこっ……だめぇっ!」

「ん?ここ?ここがいいの?」

「うんっ……そこぉっ!もっと突いてぇ!」

「こう?」

俺はさらに強く打ち付ける。そしてついに限界を迎えた俺はそのまま欲望を解き放った。彼は体をビクビクさせながら絶頂を迎えた。

「あっ……イクゥッ!!」

「んっ……ふぅっ……はぁっ……」

俺は彼の中に全て出し切るとゆっくりと引き抜いた。それと同時にドロリとした液体が流れ出てくる。

「ん、君の童貞。もらっちゃうからね?ふふ」

彼はそう言うと俺を押し倒して今度は自分が上になった。

「え!?ちょ……ちょっと待ってよ!」

しかし彼は止まらない。今度は彼が俺の上に跨って腰を振り始める番だった。

「あっ……ふっ……はぁっ……」

彼は俺の上で腰を振っている。俺は彼のお尻を掴んで支えながら下から突き上げた。

「あっ……それっ……いいっ……」

俺は彼の中に入ったまま彼の体を抱き起こすようにして座らせた。騎乗位の体勢になる。そしてそのまま下から突き上げた。

「あっ……はっ……それっ……」


彼は気持ち良さそうに喘いでいる。俺は彼を抱きしめたまま何度も腰を打ち付けた。その度に彼の中が締まる。


「あっ……イクッ!イッちゃうよ!」

「俺もっ……もうっ……」


俺はラストスパートをかけるように激しく突き上げる。そして彼は絶頂を迎え果てた。俺は同時に果てて彼の中に欲望を吐き出した。そしてしばらく余韻に浸るように抱き合っていた。だがその時突然部屋の扉が開いた音がした。


「ただいまー」


彼の母親が帰ってきたらしい。俺は慌てて服を着る。


「あら……?今日は帰ってないの?」

「えっ……いやっ……そのっ……」


俺は焦るあまりうまく言葉が出せない。しかし彼は落ち着いた様子で言った。


「あぁ……彼ね……今日泊まっていくから……」

「そう……じゃあ夕飯は多めに作るわね」

「うん……ありがとう」


彼はそう言って俺にキスをした。


「今日は泊まってくよ……」

「うん……」


俺は小さく頷いた。

そして夕食を食べてお風呂に入って寝ることになったのだが……


「ねぇ……一緒に寝ていい?」

「うん……もちろん……」


こうして俺達は抱き合いながら眠りについたのだった。

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