なんとなく俳句(一)

アイス・アルジ

第1話 傘

      ☂


傘で目を衝く愆過けんか 旭日の冬

ヒロシマの日傘 八月の石段の景

ビーチパラソルの咲く ひめゆりのごとく


麦の国よ 傘を閉じる事なかれ

瓦礫のテント 夜空は砲弾の光

暁光を待つ鳩 雨傘より仰ぐ


      ☂




 第33回 俳句でお題に挑戦「田植」への参加作品。

 初めて参加させていただきます。俳句はたまに書きますが、知識不足と不勉強の身にはとても難しい。久しぶりの習作として書きました。

 

 「愆過」=「過ち」の意味、「喧嘩」の掛詞としても読めます。

 

 沖縄戦のイメージに重なることから「ひめゆり」を使いましたが(安易か?)、ひめゆりはオレンジ色の花でした。ビーチのイメージは青と白でしょうが、オレンジ色のパラソルもあると思うので……


 5句目は季語なしでした…… 「星流れ瓦礫のテント砲弾の雨」 

 「流れ星」は季語だそうですね…… これなら少し季語らしくなったか??


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