ドキドキして恋が始まって実り、花が散るまでそして、そこに込められた祈りのような思いは想いが昇華した後の残香のようでとても美しい作品たちでした。恋がしたくなりました。
情景が鮮明に頭に浮かんできて自分の記憶とリンクするという、とても不思議な体験をさせていただきました。今となっては、連絡先のわかる学生時代の友人は片手で収まる程度しかいなくなってしまいました。そして社会人になってから交流するようになった人間も、やはり片手に収まる程度です。あの頃の自分から一本道を歩き続けて今の自分がいるのだなと、しみじみ思いました。
いまはもう かの顔も声も遠くなりにしも誕生日のみ 忘れがたきよこの短歌がいちばん好きです。好きだったけど別れてしまった人。何故か誕生日だけ覚えている……よくわかります。春からの学生生活、巡る四季、出会いと別れ……切ない……。どうぞ、ご一読くださいませ。おすすめです!