第18話
生徒会長脱走事件から数日、4月上旬から下旬へ変わった
「いや〜最近は仕事がほとんどなくて楽だ〜」
と昇天しかけている生徒会長が見える見える。どうも、海野流星です。
生徒会長の脱走から早数日過ぎた頃、生徒会室に入ると倒れている生徒会長と翼が生えて上に行っている生徒会長という光景が見えます。あれ?目がおかしくなったのか?
「なんか見えるが・・・気のせいか」
面倒なので放っておく。何か嫌な予感がするとかないので問題はないだろう。単に昇天しているだけだからな。問題はない
「いや、心配はしてくれよ!?」
起き上がる生徒会長。知らんわ、勝手に昇天しているのに俺に文句を言うのか?俺は関係ないぞ
「知らん。勝手に昇天しているだけだろ。俺に文句を言うより今の仕事を優先しろよ。今日の分は終わっているんだろ?なら、心配しなくてもいい」
仕事が少なくて昇天しているのなら問題ないだろ。過労死しかけているから倒れているという話なら別だが今回はそのような状況がないみたいだから全くもって心配する必要はない。
それでも仕事があるという話だがその様子からしてそこまで重要な仕事はないだろう
あの事件の後、生徒会長に仕事を押し付けた先生は教育委員会に報告されて教員免許剥奪された2度と教員になれないだろう。
学園長が問題の先生に2度と教員が出来ないように何か仕掛けているみたいなので今後、2度とこんなことにならないように対策しているとこと。
かなり怒っていたからその怒りが収まるまではできないどころか世間にも知られているので世間の目があり、出来ないどころか生活できるのか怪しいみたいだ。
同情一切ないのでこの後にどうなったのかなんて俺は知らない。その先生とは関わりは一切なかったからな
こうして、生徒会長脱走事件は解決した。事件から数日経った今は問題なく、平和に送れている。学生生活を満喫していると思ってくれると助かる
「最近忙しくないのなら大丈夫だな。心配しなくていいか」
隈がない会長を見て笑う俺
「別のところに心配して欲しいけどな〜まあ、それはそれで事実だし、楽なのは本当だからね。また、こんなことになったら脱走するよ」
また、脱走したら面倒なことになるからその前に学園長に相談しろよ。脱走する度に探す俺達の身になってくれ
「生徒会長の座奪っていい?」
ふざけて言ってみると会長も笑って答えた
「俺に勝ってからな。俺に勝たずに生徒会長の座を奪うなんて従兄弟であるお前でも譲れないよ」
覇気を出して俺を睨む。簡単に生徒会長の座を渡すつもりはないみたいだな。まあ、そんな簡単に後輩に従兄弟に渡すほどこいつは甘くない。
実力も本物で相性が良かったとはいえ、あの滅王をほぼ単独で倒した功績もある。
すでに実力者として有名になっているから勝つ気で挑んでも負けてしまうだろう。俺の場合はこいつの能力に対抗できるので問題ないが相性がいいのかと言われるとう〜ん、どうだろ?
最悪ってわけではないんだよな。『消滅』は確かに厄介な能力だが『憤怒』の破壊エネルギーで相殺できるかもしれないし、『混沌』でも相殺できると思うんだよなー対策はできる。
『連撃』も厄介であるが『消滅』ほど危険な能力ではない。『未来予知』でどこから攻撃してくるのか事前に知っておくことで対策できる
能力からして俺の方が上だ。なので負けることはないが滅王を倒せるほどの実力はあるから警戒しないといけないのは変わらないか
「譲れないのなら力づくだろ?」
「ふっそうかもな」
互いが睨む。少しの時間だが睨み合った後、会長は笑って俺に向けて言う
「お前が俺に勝つと言って挑むのなら俺も本気でやらないといけない。それほど強くなっているからな。正直に言ってお前に勝てるほどの実力はあるかと言われたら怪しいさ。
新たなの能力を獲得しているみたいだし、負けると思われるのは俺だとは俺は理解している。だが、ここで負けを認めて生徒会長の座を渡すつもりはない。
いつか準備ができた後に俺に挑みに来い。今の時期はお前も都合が悪いんだろう?新たなの能力の扱いに慣れていないみたいだからさ」
「・・・・・・」
バレていたか。『支配王』の能力の扱いについてはそれなりに慣れてきたが問題は使役した5人の能力の扱いに慣れていないことだ。彼女達の能力まで使えるのだが、どうも扱いになれない。
獲得してから日が浅いからもあるが相性が悪いかもしれない。まあ、そこは時間との勝負というより、慣れていかないといけないだろうな
青龍、白虎については問題がないが不死鳥と霊獣と闇の能力だ。特に闇の能力の扱いが難しい。
和音の『闇神』とは別の力であるがこれを下手に発動させると自我が能力に飲み込まれるという恐ろしい力がある。
だから、最後に慣れていこうかなと思っている。『支配王』は召喚できるから複数同時召喚して戦うのはアリかな
「慣れていないと言われたら慣れていないけど召喚したらこちら側が上だな」
「何でもありだな・・・やれやれ、僅か1年でここまで強くなるとは思わなかった」
1年でここまで強くなるとは思わなかったと言うがそれは俺も同じだ。
自分がここまで強くなるとは思わなかったのもあるが厄災の王の時にすぐにやられたこいつがいつの間にか始原を倒せるほどの実力者になっているからな、神霊武装なしでよくやれたよ。
あの時は神霊武装入れた戦闘だったのにな
「まだまだだろ。それにまだ敵はいる」
聞いた話では原初が非能力者を殺して能力者の世界を作ろうとしている。俺達からしたら彼らは人類の敵?だろう
「原初・・・確かにまだ敵はいる。覇王も含めた実力者が暗躍をしているのは事実だ。現在も能力犯罪組織や魔法犯罪組織とかたくさんの社会の敵がいる。
でも、それは学生がやるべきことではないからな。30年以上前の事件以来、学生は任務をすることが禁止されている。
例外があるとはいえ、昨年度の度々起こった事件のせいで難しくなっている。学生に死者が出たからな」
遠い目をする会長
「結局、守りたい者を守れなかったよ。浅瀬と八草があの事件で命を落としたのだからな・・・」
「・・・・・・」
「って言って辛いことを言っていてはあの2人に怒られるな。さて、次の仕事は・・・ないんだったわ」
「大丈夫かよそれ」
俺は呆れてため息するのであった
ーーーーー
時は遡って300年ほど前
日本にのある場所では
「なるほどな。この実力でお前らが最高権力者だったわけか。くだらん、実にくだらん。弱すぎて遊び相手にもならぬわ」
異能者の屍を見て笑う者。その者は"人間"なのか
「まだまだ足りぬな・・・この程度の実力者では面白くない。我々に勝てる相手が居なくてつまらぬつまらぬ」
能力者の遺体を燃やす。燃えた光景を見て面白おかしく笑う者"達"
「機嫌がわるいなぁ、どうしたぁ?そこまで機嫌が悪くなるほどのことを彼らがしたのかぁ?」
男性が現れると更に不機嫌になる者
「来るなや、何故来た?」
「ふっ面白いことをしていると思っているから来たに過ぎぬ」
楽しそうだからと来たと聞いたことにさらに不機嫌になる
「くだらぬくだらぬ。貴様が来たことで儂の機嫌が悪くなってしまったわ。儂のところに来るのではない」
「悲しいの〜それより、その者達は何なのだ?貴様が直接下すほどの強者だったか?」
「・・・異能組合というところの奴らじゃ。どうやら、相当の権力者だったみたいだが弱い。この程度ではつまらぬ。遊びにならぬ。もっと強者が出てくることを祈るだけじゃ」
2人は笑った。燃える屍を見て
その後、彼らは異能組合、魔術組合が協力して封印された。数百年後に解かれるという縛りを設けて彼らの封印を成功させる。
最悪の異能達の封印には多くの人達が犠牲になった。数万人に及ぶ犠牲者を出した最悪の異能者
後世には妖怪と言われた人外の者達と語られることになる
その封印が現在解かれることになるがすでに封印はーーーー
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